研究課題/領域番号 |
63560298
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用獣医学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
菱沼 貢 (1989) 北海道大学, 獣医学部, 助手 (30183578)
高橋 芳幸 (1988) 北海道大学, 獣医学部, 助教授 (70167485)
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研究分担者 |
高橋 芳幸 北海道大学, 獣医学部, 助教授 (70167485)
菱沼 貢 北海道大学, 獣医学部, 助手 (30183578)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1989年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1988年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 体外受精 / ウシ / 精子 / 染色体 / ハムスタ- |
研究概要 |
1.Ca-Ionophore A23187(IA)処理精子による受精条件の検討:0.1μMIAを用いて、30〜60秒間ウシ精子を処理し、透明帯除去ハムスタ-卵子との受精率を調べた結果、カフェイン添加培地では種雄牛による差異が認められたが、テオフィリン(15mM)添加培地では、80%以上の安定した受精率が得られ、また、媒精時の精子濃度は2〜5×10^7個/mlが適当であることが判明した。 2.染色体標本作製条件の検討:精子を0.5μMIAで処理し0.5〜1.0時間媒精した結果、受精率は80〜90%であったが、性判別率は25〜35%であった。侵入精子数が増加すると、中期核板まで発育する精子の割合は減少したが、中期核板の総数は、単精子侵入(57.9%)よりも、2個の精子が侵入した場合の方が高く(70.6%)、1〜3個の精子が侵入する条件で媒精することにより染色体の検出率が向上することが示唆された。 3.ウシにおけるY精子の判定法とPercoll密度勾配遠心によるX,Y精子分離法の検討:キナクリンマスタ-ドによりウシの精子とリンパ球を蛍光染色したが、F-bodyは検出されなかった。Percoll密度勾配の層の数と密度、遠心時間および遠心力を変えて、各層から回収した精子について異種間体外受精を実施しているが、回収した精子の活力や濃度が異なるために、安定した受精率が得られず、現在、実験を継続中である。 4.ウシ精子の染色体異常の検査:ハムスタ-卵子とウシ精子の異種間体外受精を実施したところ、1頭の種雄牛の精子から、高数性の染色体異常(31,Y)を示す分裂中期核板が1例観察された。このことから、異種間体外受精法を用いて、種雄牛における精子の染色体異常の研究が可能であることが示された。現在は、牛の例数を増やして、多数の種雄牛における精子の染色体異常発現率を調査中である。
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