研究課題/領域番号 |
63570018
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
解剖学一般
|
研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
串田 つゆ香 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (90055723)
|
研究分担者 |
飯島 治之 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40130231)
|
研究期間 (年度) |
1988 – 1990
|
研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1990年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1989年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1988年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | 厚切り切片法 / プラスチック包埋法 / ブロック染色法 / 300kV透過形電子顕微鏡 / マウス精巣組織 / 三次元的解析 / Quetol651包埋法 / 300KV透過形電子顕微鏡 / 細胞内構造の立体視 / Quetol 651 / 厚切り切片 / 立体視 |
研究概要 |
厚切り切片を高圧電子顕微鏡的に立体観察を行っているうち、従来の電子二重染色法を応用することは不適当であることがわかった。それは、切片が厚い場合、その両面と中間部との間に染色性の差が生じ、不均等な像を示すからである。本年度における実験的研究では、1〜5μmの厚切り切片を300kVの透過形電子顕微鏡で立体視することのできるブロック染色法を考案した。さらにこのブロック染色法によって得られた観察像と従来の電子染色法による像との比較検討も試みた。 〔方法〕ブロック染色法には、オスミウム酸の架橋剤として carboーhydrazide電子染色剤は、オスミウム酸および酢酸ウラニルを用いた。組織片は、2%オスミウム酸ーカコジル酸緩衝液で3時間個定、洗浄後、ブロック染色を行うが、その方法は、1)固定組織片を1%carboーhydrazide水溶液中に2時間 2)水洗 3)1%オスミウム酸水溶液の中に2時間 4)水洗後、50%アルコ-ルで1時間脱水 5)2.5%酢酸ウラニルの50%アルコ-ル水溶液で3時間染色 6)50%アルコ-ル1時間洗浄 7)アルコ-ル列でおのおの30分間の脱水を行う。脱水後の包埋は、Quetol 651樹脂混合液による串田方法を実施した。超ミクロト-ムにガラスナイフを用い、1ー5μmの厚切り切片を容易に作成できる。これらの切片をグリッド上に載物するが、この際、従来の電子二重染色は行わない。電顕観察は、透過形電子顕微鏡にサイドエントリ-傾斜装置を用い、加速電圧300kVにてステレオ観察を行った。 【観察結果】本法によるブロック染色法は、操作も容易であり、切片の深部に至るまで均等に、しかも、すぐれた染色性を獲得することができた。このブロック染色法を、とくに精子中間部におけるミトコンドリア鞘の三次元構造の解析に応用した結果、ラセン配列構築において従来、認め難かった、よりすぐれたステレオ像を把握することができた。
|