研究課題/領域番号 |
63570036
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
大橋 俊夫 信州大学, 医学部, 教授 (80020832)
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研究分担者 |
福嶋 幸代 (福島 幸代) 信州大学, 医学部, 助手 (30020788)
松木 孝道 信州大学, 医学部, 助手 (30199773)
河合 康明 信州大学, 医学部, 助教授 (70143972)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | イヌ / サル / ウサギ / アドレナリン作動性神経 / 血管収縮物質 / 血管弛緩物質 / 静脈平滑筋 / 部位差 / 収縮反応 / 弛緩反応 / 生理活性物質 / 静脈 / 無髄神経 / 大・小含粒小胞 / ノルアドレナリン |
研究概要 |
(1)静脈系への自律神経支配の種差と部位差について グリオキシル酸法を用いて、ウサギ、イヌ、サルの横隔膜下の静脈系におけるアドレナリン作動性神経の分布様式について比較検討した。その結果、分布密度が最も高い部位は、門脈、腎静脈、腹部下大静脈、総腸骨静脈、皮下を走向する外側伏在静脈であった。深部の四肢静脈、大腿静脈は一般にアドレナリン作動性神経の分布密度は低下する傾向が認められた。時に、外側伏在静脈の内、骨格筋の筋群間を走行する部位でアドレナリン作動性神経の分布密度は最も低値を示した。こうした部位差は、サルのみならず定性的にはイヌ、ウサギにおいても同様に認められた。しかしながら、同名の静脈におけるアドレナリン作動性神経の分布密度の絶対値はサル、イヌ、ウサギの順で低下した。 (2)静脈平滑筋の薬物反応性における種差と部位差について イヌ、サルの静脈標本を用いて、生理活性物質の反応性を比較し、その部位差より特性地図を求めた。イヌ静脈平滑筋はカテコラミン、セロトニン、プロスタグランジンF_<2α>、ヒスタミンの収縮物質の反応特性より大別して次の3群に分類される:(1)腹部の体幹部静脈群。(2)胸部体幹部、四肢、頸部の静脈群。(3)胸部体幹部静脈と上肢・頸部を連結する静脈群。アセチルコリン、アイソプロテレノ-ル、アデノシン、ATPの血管弛緩物質の反応性からも同様な部位の分類ができた。サル静脈平滑筋の薬物反応性より同様な特性地図を求めたところ、イヌと違って胸部体幹部静脈と直結する上肢、頸部の静脈群に特異的な反応性は認められなかった。これは四脚動物と立位動物の薬物反応性への差異を反映しているものかもしれないことが推測された。
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