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小脳の長期抑圧型シナプス可塑性の生理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63570049
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 神経・筋肉生理学
研究機関東京大学

研究代表者

伊藤 正男  東京大学, 医学部, 教授 (90009887)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1988年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード小脳 / 長期抑圧 / シナプス可塑性 / 記憶・学習 / ウサギ
研究概要

長期抑圧は本研究代表者らが発見した小脳皮質に特有のシナプス可塑性で、小脳の神経回路網内の記憶素子として働き、小脳による運動学習の重要な基礎過程と思われる。昭和58年度〜昭和62年度の特別推進研究「小脳における記憶の神経過程と運動学習の機序」(代表者伊藤正男)によりそのメカニズムの解明が行われ、これがキスカル酸特異性グルタミン酸受容体の脱感作によるもので、その生起についてはカルシウムイオンが重要な役割を果すことが明らかになった。しかし、長期抑圧の長期的な時間経過については技術的困難のため1時間以上追うことが出来ず、これが1つの隘路となっていた。本研究では反射テスト法を応用して長期抑圧の間接的測定を行い、時間経過の観測時間を伸ばす試みを行った。除脳した家兎の小脳内で苔状線維を電気刺激し、これにより苔状線維-平行線維-プルキンエ細胞の経路を介してダイテルス核細胞に抑制をおこし、この抑制を前庭神経を電気刺激しておこしたダイテルス核の順行性興奮の減少として検出した。苔状線維と登上線維の同時刺激を種々の条件で行ったあと、苔状線維刺激により引き起こされるダイテルス核の抑制の変化をしらべ、これをもって長期抑圧の指標とした。その結果長期抑圧に相当する変化を3時間にわたり追跡し、ほとんど回復のないことを確かめることが出来た。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Ito: Annual Review of Neuroscience. 12. 85-102 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

URL: 

公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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