研究課題/領域番号 |
63570089
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木村 康志 東京大学, 医学部薬理学, 助手 (30111511)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | バゾプレッシンV_2受容体 / アフリカツメガエル卵母細胞 |
研究概要 |
バゾプレッシンV_2受容体は腎臓の集合尿細管に存在し、アデニル酸シクラーゼに共役する刺激型の受容体である。この受容体の分子構造を知るために、ブタ腎臓由来の培養細胞(LLC-PK1)から得られたメッセンジャーRNAをアフリカツメガエル卵母細胞に注入し、V_2受容体を発現させた所、この受容体をコードするメッセンジャーRNAの大きさが16Sであることが判明した。 LLC-PK1培養細胞から、チオシアン酸グアニジン一塩化セシウム超遠心分離法により全RNAを抽出し、オリゴdTセルロースカラムクロマトグラフでポリ(A^+)RNAを精製した。このポリ(A^+)RNAをさらに10-30%蔗糖密度勾配超遠心分離によって分画した。成熟した雌性アフリカツメガエルから卵母細胞を取出し、上記の各分画を微量注入して、V_2受容体の発現を待った。4日後に卵母細胞膜をホモジナイズして、その細胞膜中のアデニル酸シクラーゼ活性を、10^<-7>Mアルギニンバゾプレッシンの存在下あるいは非存在下で測定し、V_2受容体の発現の有無を調べた。16Sの大きさを持つポリ(A^+)RNAを注入された卵母細胞膜中にのみV_2受容体の存在が認められた。また当然のことながら、このバゾプレッシン依存性のアデニル酸シクラーゼ活性上昇は、10^<-5>MのバゾプレッシンV_2拮抗薬〔d(CH_2)5、Tyr(OEt)^2〕AVPによって拮抗された。
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