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交感神経性プリン作動性反応の生体内分布および伝達機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63570091
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 薬理学一般
研究機関福井医科大学

研究代表者

村松 郁延  福井医科大学, 医学部, 助教授 (10111965)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード血管 / 交感神経 / プリン作動性反応 / 生体内分布 / Ca拮抗薬
研究概要

血管の交感神経性反応は、アドレナリン作動性反応とプリン作動性反応によって構成されている。このうち、プリン作動性反応については、生理的意義が十分に解明されていない。そこで本研究では、イヌ摘出血管の交感神経性反応を詳しく解析し、プリン作動性神経の生理的意義を明らかにしようとした。実験は、摘出したイヌ血管条片を用いて行い、以下の成績を得た。
1.生体内分布:各臓器より摘出した血管を用いて、交感神経性プリン作動性反応の有無を調べた。その結果、脳底動脈、中大脳動脈、腸間膜動脈および静脈、門脈でプリン作動性反応が観察され、交感神経性プリン作動性神経が生体に広く分布していることが明らかとなった。
2.神経伝達調節機序:交感神経性プリン作動性反応とアドレナリン作動性反応がどのようにシナプス前調節を受けているのか、イヌ腸間膜動脈を用いて比較検討した。その結果、生理的条件下では、両反応はシナプス前性α2受容体を介するフィードバック機構で反応が著しく抑制されていることが明らかとなった。又、ノルアドレナリンの交感神経への取り込みを抑制するコカインは、アドレナリン作動性反応のみを著しく増強し、プリン作動性反応は、逆に抑制した。
3.降圧剤の影響:Ca拮抗薬であるニフェジピン、ペラパミル、デイルチアゼムの作用を、交感神経性アドレナリン作動性反応とプリン作動性反応で比較したところ、プリン作動性反応がニフェジピンにより選択的に抑制されることを見出した。
4.プリン体の同定:ルシフェリン-ルシフェラーゼ法により、血管支配交感神経からのATP遊離を測定しようと試みたが、検出可能なATP量は認められなかった。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Ikunobu,Muramatsu: Journal of Physiology. 411. inpress (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Shinji,Omote: European Journal of Pharmacology. 160. 239-245 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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