研究課題/領域番号 |
63570102
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 新潟薬科大学 |
研究代表者 |
長友 孝文 新潟薬科大学, 薬学部・薬理学教室, 教授 (60121240)
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研究分担者 |
丸山 恵子 新潟薬科大学, 薬理学教室, 技術員 (30219563)
土橋 洋史 新潟薬科大学, 薬理学教室, 講師 (50155397)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1988年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | アドレナリン性α_1ー受容体 / アドレナリン性β_1ー受容体 / 心筋膜 / ^3Hーprazosin / ^3HーCGP12177 / ヘパソン / ポリミキシンB / DNA / アドレナリンα_1-受容体 / アドレナリン性β_1-受容体 / ^3H-prazosin / ^3H-CGP12177 / ヘパリン / アドレナリン性α_1受容体 / ラット |
研究概要 |
この研究は、ラット心筋アドレナリン性αー受容体の糖鎖の役割についてβー受容体の性状と比較した。実験方法は結合実験で行ない、radioligand として^3Hーprazosinおよび^3HCGP12177を使用した。 [実験結果]1.1リガンドー1レセプタ-一般式によってScatchard分析から得られたαーおよびβー受容体のKd値は 0.493【plus-minus】0.305 (αー) および 0.502【plus-minus】0.135 nM (βー) であった。一方、Bmax値は29.8【plus-minus】18.8(αー)および9.0【plus-minus】0.9(βー)(fmoles/mg proteins)であった。なお、αー受容対は、1リガンドー2レセプタ-の一般式を用いてScatchardの分析から得られた結果は2相性を示し、ラット心筋膜にも^3Hーprazosinの2つの結合部位の存在を明かとした。 2.ラット心筋膜アドレナリン性α_1ーおよびβ_1ー受容体に対する ^3Hーprazosin および ^3HーCGP12177 の結合におよぼす polymeric effectors(ポリミキシンB,ヘパリンおよびDNA)の影響に付いて検討を行った。α_1ー受容体に対するこれらのpolymeric effectorの影響はほとんど認められなかったが、ポリミキシンBはβー受容体の親和性(Kd値)を低下させたが、ヘパリンはβー受容体数(Bmax値)を増加させた。DNAは何等影響を与えなかった。 [結論]これらの結果は明らかに心筋膜に存在するアドレナリン性α_1ーアドレナリン性αー受容体はβ_1ー受容体の性状とは異なっていた。また、これらの結果は脳細胞における結果とも異なっており、心筋と脳ではアドレナリン性α_1ーおよびβ_1ー受容体も若千性状が異なることを示唆している。
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