研究課題/領域番号 |
63570103
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
竹谷 和視 愛知医科大学, 医学部, 教授 (30065528)
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研究分担者 |
安藤 裕明 愛知医科大学, 医学部, 助手 (40148317)
堀田 芳弘 愛知医科大学, 医学部, 助教授 (40109757)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1989年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1988年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 細胞内Naイオン / ^<23>Na-NMR / 強心配糖体 / 活動心筋 / 頻度ー収縮関係 / 静止時Na流入 / ツツジ科植物毒 / Caーシグナル / 細胞内Na / 心筋 / Na-NMR / 頻度収縮力関係 / リドカイン / 細胞内Na^+ / 細胞外Na^+ / Fura-2-Caシグナル / アセビ毒 (ATX-III) / β-刺激剤 |
研究概要 |
細胞内ナトリウムイオン活性(aNa_1)および濃度(C_<na>)を、ナトリウムイオン感受性微小電極法(Na-ISME)、核磁気共鳴法(^<23>Na-NMR)を用い、これらに改良と工夫をこらしつつ測定し、それらの成績と心臓の収縮力との関係をナトリウム依存性に強心作用を持つ薬物(強心配糖体、ツツジ科植物毒ATX、GTX、等)の存在下に対比検討して次の成果を得た。 1)Na-ISMEに変わって^<23>Na-NMRを用いて、心臓毒性との関係で使用を避けたいシフト試薬(Dy(TTHA)^<3->)なしに、パルス変換法(IR法)で、細胞外Naを消去し、活動心筋細胞内Naを選択的に測定することが出来た。 2)ツツジ科植物毒のgrayanotoxin、asebotoxin等は、細胞内Naを増加させた。これらは、細胞内Naを増加させるためのツ-ルとして有用である。 3)陽性変力作用を起こす薬物は、その機序を発生の第1段階でNa依存性と、Ca依存性の二種に大別できることが、頻度ー収縮関係、特に、rested stateの心筋の収縮曲線、Na、Caシグナルの解析から明かとなった。 4)Naー依存性の陽性変力物質ouabainは細胞内Caの静止レベルを上昇させたが、transientの攣縮にともなうCaーシグナルの変動幅を増加させなかった。 5)強心配糖体の陽性変力作用発現に関与する細胞内Naの増加は、活動電位と関係の無い静止時のNaの流入が関与することが、半脱分極、TTX作用心筋での実験成績から得られた。 6)Na-ionophoreのmonensinの化学構造を変革し、Naの膜透過性について検討した。
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