研究課題/領域番号 |
63570124
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
池原 征夫 福岡大学, 医学部, 教授 (70037612)
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研究分担者 |
高見 昇 福岡大学, 医学部, 助手 (80154904)
緒方 繁憲 福岡大学, 医学部, 助手 (30131816)
三角 佳生 福岡大学, 医学部, 助手 (10148877)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
600千円 (直接経費: 600千円)
1989年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 糖脂質(GPI)アンカ- / GPIーアンカ-型蛋白質 / 5′ーヌクレオチダ-ゼ / アルカリホスファタ-ゼ / 癌胎児性抗原 / 一次構造 / C末端シグナル / 糖脂質結合型蛋白質 / 5´ーヌクレオチダ-ゼ / cDNAクロ-ニング / 糖脂質アンカ- / 糖脂質結合型膜蛋白質 / 5′ーヌクレオチダーゼ / 糖脂質アンカー / 5′ーヌクレオチダーゼの一次構造 |
研究概要 |
本研究では、細胞表面に局在する5′ーヌクレオチダ-ゼ、アルカリホスファタ-ゼおよび癌胎児性抗原が、いずれも特殊な構造の糖脂質(以下GPIと略す)を介して膜に結合していることを明らかにした。 1.前駆体の一次構造の特徴。 常法によりcDNAをクロ-ニングして各蛋白質の全一次構造を明らかにした。その結果、これらの蛋白質はN末端およびC末端に約20個のアミノ酸から成る疎水性ペプチド領域をもつことがわかった。 2.精製蛋白質の化学的分析。 1)N末端シグナルペプチドの同定。各蛋白質を精製しそのN末端アミノ酸配列を決定した。その結果、前駆体のN末端疎水性領域は存在せず、この領域は小胞体内腔へ導くためのシグナルペプチドであり、翻訳中に切断されることがわかった。 2)C末端領域の分離精製とその組成分析。各蛋白質をペプチド分解し各種分離法を駆使してC末端領域を精製した。組成分析の結果、各C末端にはGPIアンカ-を構成する各成分が含まれることがわかった。 3)C末端におけるGPIアンカ-の結合部位の決定。精製されたC末端ペプチドのアミノ酸配列を決定した。そのペプチド配列は、上記前駆体のC末端疎水性領域から数残基N末端側に存在する配列に一致した。すなわち、前駆体のC末端疎水性領域(GPIアンカ-をもつためのシグナル)は切断されており、新しくC末端になったアミノ酸残基にGPIが結合していることがわかった。 3.生合成レベルにおけるGPIアンカ-の同定。 各膜蛋白質を大量に合成する3種類の培養細胞を用いて、^3HでラベルされたGPIアンカ-の各成分の取り込み実験を行なった結果、いずれの蛋白質も各成分でラベルされることがわかった。
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