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白内障遺伝子発現に及ぼす宿主因子と外部因子の影響

研究課題

研究課題/領域番号 63570152
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 実験病理学
研究機関東京大学

研究代表者

和田 栄子  東京大学, 医科学研究所, 教務職員 (70114725)

研究分担者 廣澤 一成  東京大学, 医科学研究所, 教授 (30009980)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1988年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード白内障 / 遺伝姓白内障マウス / NAKANOマウス / 戻し交配 / 白内障遺伝子 / 水晶体蛋白 / Na^+、K^+イオン
研究概要

1.はしがき 人の白内障の発症機構を解析する目的で、申請者らは、新たな動物モデルを作出した。典型的遺伝性白内障として、世界的にも有名なNAKANOマウスは、遺伝的背景が不明である上に、非近文系であるという欠点を持っている。そこで、この遺伝子(nct)を、遺伝系の判明しているBALB/cマウスに導入して、BALB/c-nct/nctを作成した。このような試みは全く見られていない。本研究は、この新らしいモデル動物を用いて、白内障遺伝子発現に及ぼす宿主因子や外部因子の影響を明らかにしようというものである。
2.研究成果 (1)BALB/c-nct/nctマウスの確立 雄NAKANOマウスを雌BALB/cに交配し、F_1からF_2をつくり、その白内障マウスnct/nctをBALB/cに戻し交配した。これを1サイクルとして、7回反復することにより、安定した白内障モデル動物が樹立できた(研究発表1)。(2)BALB/c-nct/nct白内障の特性 NAKANO白内障の発症時期が、21〜22日であったのが、50〜300日に逓延し、核型白内障から皮質型白内障に転化した。水晶体の発育、病理組織像、蛋白質の生化学的変容等も異り、宿主側の因子が影響を与えていることが判明した(研究発表2)。(3)in vitroのtranslation experimentsでは、hydrocortioneやEGF等の影響には差が見られなかったが、Na/K dependeutに^<35>S-methionineが取り込まれる特異的なpolypeptidesが、BALB/c-nct/nct水晶体にのみ存在することがわかった(研究発表準備中)。
3.結語 戻し交配7回で安定した白内障モデル動物が作出された。白内障はマイルド型に変り、白内障遺伝子の発現に宿主側の因子が影響を与えていることが示された。発症時期が逓延したことで、未だ実験半ばのものもあるが、今後は外部因子に対する反応の特異性に着目し、白内障発症機構解明の糸口にしたい。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Matsuzawa,Akio;Wada,Eiko: Experimental Eye Research. 47. 705-711 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Wada,Eiko;Ito,Koko;Matsuzawa,Akio: Experimental Eye Research.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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