研究課題/領域番号 |
63570161
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
栗林 景容 京都大学, 医学部, 助手 (10064578)
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研究分担者 |
花岡 正男 京都大学, ウィルス研究所, 教授 (30027304)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1988年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | GVH病 / ヌ-ドマウス / 抗ドナ-反応 / CD8細胞 / CD4細胞 / GVH反応 / キメラ / 移植抗原 / T細胞 / トレランス / ヌードマウス |
研究概要 |
ヌ-ドマウスはT細胞が欠損しているがアロ細胞の移入に対しては抗H-2抗体を産生しドナ-細胞を排除する。一方抗アロ抗体が産生されにくいドナ-細胞を使用した場合レシピエントヌ-ドマウスはGVH病により一定の頻度で死亡する。この時レシピエントを前もって400R照射しておくことにより生存期間の短縮及び死亡率の増加がみられることからヌ-ドマウスにはT,B非依存性で400R照射感受性の抗ドナ-反応が存在することがわかる。この現象をX線400R照射、非照射(BALB/C×C57BL/6)(CB6)F_1ヌ-ドマウスにB6脾細胞を移入することによって誘導されるGVH病を用いて解析した。(1)400R照射CB6F_1ヌ-ドマウスにB6脾細胞を移入するとGVH病により8〜10日で死ぬ。非照射マウスでは10〜50日と生存が延長する。(2)照射マウスでは抗CD8抗体の投与により50〜70日に生存期間が延長したが、抗CD4抗体の投与は効果がなかった。非照射マウスではいずれの抗体でも100日以上の生存が認められた。(3)Thy-1陽性細胞は照射マウス(7日目)では対照群94.6%、抗CD4抗体投与群81.4%、抗CD8抗体投与群50.6%であったが、非照射マウス(14日目)ではそれぞれ74.7%、55.6%、1.8%であった。以上の事実は400R照射マウスに惹起されるGVH病は主としてドナ-由来のCD8細胞による。非照射マウスにB6脾細胞を移入すると抗ドナ-反応が認められる。この抗ドナ-反応はCD8細胞に対してはrepopulationは抑制せずにGVH病惹起能を抑制し、CD4細胞に対してはrepopulationを抑制することを示唆している。
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