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遺伝子導入により修飾されたキラーT細胞の抗腫瘍効果の解析

研究課題

研究課題/領域番号 63570163
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 実験病理学
研究機関京都大学

研究代表者

難波 雄二郎  京都大学, ウイルス研究所, 助教授 (50027322)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードキラーT細胞 / 抗腫瘍作用 / γーインターフェロン / 遺伝子導入
研究概要

マウスグリオーマに特異的に反応するキラーT細胞株を同系マウスから樹立し、この細胞にマウスγーインターフェロン遺伝子をマウスレトロウイルスに組込んだ形にして導入した。この細胞の性質を検索するとγーインターフェロン遺伝子が持続的に発現して、γーインターフェロン産生が著しく高まっているほかクラスIIのMHCの発現が高まっていた。しかしクラスIのMHCの発現は元の細胞株と同程度であった。
この細胞株のグリオーマ細胞障害性を検索すると、その作用は著しく強くなっていた。グリオーマ細胞はγーインターフェロンで前処理してからキラーT細胞と混合すると、キラーT細胞に対する感受性が高まる故に、上記の細胞障害性の昂進はその細胞の産生するγーインターフェロンによると考えられた。
次にγーインターフェロン遺伝子を導入したキラーT細胞のin vivoにおける効果を検索した。マウスにグリオーマ細胞を皮下接種し、5日後に上記細胞を静脈内接種すると、腫瘍の生着がほとんどのマウスにおいて阻止された。遺伝子を導入していない元のキラーT細胞にはその効果は非常に弱く、この抗腫瘍効果の増進はin vitroでの細胞障害活性の増進をうわまわるものであり、in vivoにおいてはキラーT細胞が腫瘍細胞を直接障害するほかに、その産生するγーインターフェロンが生体の免疫機能を活性化して間接的に抗腫瘍効果を発揮していると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Nishihara,K.;Miyatake,S.;Namba,Y.;Hanaoka,M.;Watanabe,Y.;et al.: Cancer Research. 48. 4730-4735 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Yamasaki,T.;Kikuchi,H.;Yamashita,J.;Namba,Y.;Hanaoka,M.;et al.: Cancer Research. 48. 2981-2987 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Miyatake,S.;Kikuchi,H.;Yamashita,J.;Namba,Y.;Hanaoka,M.;et al.: J.Neurosurgery. 69. 751-759 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Kanaitsuka,T.;Ishii,K.;Ashihara,T.;Hanaoka,M.;Namba,Y.: Acta Pathologica Japonica. 38. 1523-1536 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Zu,Y.;Tsubai,F.;Namba,Y.;Hanaoka,M.: Cell Structure & Function. 13. 1-11 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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