研究課題/領域番号 |
63570203
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
細菌学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
小澤 敦 東海大学, 医学部, 教授 (50055638)
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研究分担者 |
渡辺 慶一 東海大学, 医学部, 教授 (00055865)
大西 信彦 東海大学, 医学部, 助手 (30051717)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1988年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 無菌マウス / 普通マウス / ルミノ-ル依存性化学発光 / ルンフェリン依存性化学発光 / ミエロペルオキシダ-ゼ / ス-パ-オキサイド / 食細胞 / 網内系 / 肉芽腫 / 内在性ペルオキシダ-ゼ / Kupffer細胞 / 粗面小胞体 / 顆粒球 / 前単球 / ネズミチフス菌 / 化学発光 / 活性酸素 |
研究概要 |
ネズミチフス菌感染に対する無菌マウスと普通マウスの末梢血顆粒球及び腹腔細胞のルミノ-ル依存性化学発光におけるピ-ク化学発光値の変動をみると、無菌マウス感染群は普通マウス感染群に比して有意に高く評価された。ここではネズミチフス菌感染に対する網内系システムの食細胞の反応性のパタ-ンとは逆の現象として観察された。 一方ネズミチフス菌感染に対する無菌マウスと普通マウスの末梢血顆粒球及び腹腔細胞のルンフェリン依存性化学発光反応性において、感染初期では普通マウス感染群は、無菌マウス感染群に比して高く評価されたが、感染の進行に伴い無菌マウス感染群の方が高く評価された。これはルミノ-ル依存性化学発光反応とは異なったパタ-ンであったが、感染に対する網内系システムの反応性のパタ-ンと類似していた。又無菌マウス及び普通マウス感染群において、腹腔細胞のO^<n->_2の産生とルンフェリン依存性化学発光反応性はよく相関していた。 食細胞のルミノ-ル依存性発光は、ミエロペルオキシダ-ゼが関与するOCl^-によるものが主体である。又ルンフェリン依存性化学発光は、ス-パ-オキサイド.ジスムタ-ゼにより強く阻害され、^1O_2消去剤、ミエロペルオキシダ-ゼ阻害剤,カタラ-ゼなどによって僅かしか阻害されないことから、食細胞の食殺菌時のルンフェリン依存性化学発光反応はO^<n->_2が主役を演じていることが考えられる。 われわれの実験において得られた結果は、無菌マウス感投群における末梢血顆粒球及び腹腔細胞の食殺菌時の反応性には、ミエロペルオキシダ-ゼの関与するOcl^-によるものが主役を演じており、また普通マウス感染群における顆粒球及び腹腔細胞の食殺菌時における反応性には、O^<n->_2によるものが中心的役割を果していることが示唆された。
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