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日本脳炎ウィルスの神経病原性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 63570217
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 ウイルス学
研究機関(財)東京都神経科学総合研究所

研究代表者

保井 孝太郎  (財)東京都神経科学総合研究所, 微生物 (90073080)

研究分担者 宮本 道子  (財)東京都神経科学総合研究所, 微生物, 主事研究員 (40190821)
荻本 真実  (財)東京都神経科学総合研究所, 微生物, 主事研究員 (80158609)
木村 純子  (財)東京都神経科学総合研究所, 微生物, 主事研究員 (20142151)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード日本脳炎ウィルス / 神経病原性 / フラビウィルス / モノクローナル抗体 / エスケープトミュタント / E糖蛋白
研究概要

フラビウィルスはその症状から脳炎を起こすグループ、発熱を起こすが脳炎は比較的軽いグループ、発熱のみで脳炎は起こさないグループがある。このようなフラビウィルスの組織特異的に現われる特徴が、どのような生物化学的および分子生物学的反応に基ずいているのかを明らかにするため、脳炎を起こす代表的なウィルスである日本脳炎ウィルスを用いて、E糖蛋白に変異を起こしたウィルスを作成し、変異によって現われる感染性などの変化とE糖蛋白の構造変化との関連を調べた。
(1)E糖蛋白に対する種々のモノクローナル抗体のうち、まず中和活性のある2種類の抗体を用いてエスケープトミュタントウィルスを分離した。いずれの抗体ち対するミュタントもその変異部位はE蛋白のN末端側にあることを明らかにした。日本脳炎ウィルスに特異性の高い抗体に対するミュタントは、C6/36細胞、Vero細胞内で共に親ウィルスと変らぬ増殖性を示したが、脳炎ウィルスグループ交差反応性エピトープに変異の見られるミュタントは、親ウィルスに比べVero細胞では極めて増殖性が遅くマウスに対する神経病原性も低下していた。このエピトープおよびその周辺の構造が、脳炎ウィルスグループの神経病原性の発現に重要な役割をしていると考えられた。
(2)種々に修飾したE糖蛋白遺伝子を組換えた組換えバキュロウィルスを作成してE糖蛋白を発現させ、その発現産物の生物活性を調査した。その結果E蛋白の生物活性の発現には、M蛋白遺伝子が重要な役割をしており、M蛋白の変異がE蛋白の構造構築に影響を与えることが明らかになった。
(3)E蛋白に変異の起った日本脳炎ウィルスと正常なE蛋白遺伝子を組換えたウィルスを混合感染させると、正常なE蛋白を持った表現型混合ウィルスが得られた。このウィルスの感染性については現在調査中である。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] J.Kimura-Kuroda,;K.Yasui.: J.Immunology. 141. 3606-3610 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] K.Yasui,et al: W.H.O.JE and HFRS Bulletin. 2. 47-50 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] M.Sugamata;A.Ahmed,;T.Miura,;T.Takasu,;R.Kuno;T.Ogata;J.Kimura-Kuroda;K.Yasui.: J.Medical Virology. 26. 243-247 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Matsuura,;M.Miyamoto,;T.Sato,;C.Morita,;K,Yasui.: Virology.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] A.Yasuda,;J.Kimura-Kuroda,;M.Ogimoto,;T.Sata,;T.Sato,;C.Takamura,;T.Kurata,;A.Kojima,;K.Yasui.: J.Virology.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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