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キノコ毒の法医学的検査法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 63570267
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 法医学
研究機関秋田大学

研究代表者

権守 邦夫  秋田大学, 医学部, 助手 (10006744)

研究期間 (年度) 1988 – 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1989年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードキノコ毒 / クサウラベニタケ / ウラベニホテイシメジ / ド-パミン / 5-HT / 高速液体クロマトグラフィ / 電気化学検出器 / 高速液体クロマトグラフィ- / セロトニン / モノアミンオキシダーゼ / 電気化学的検出器
研究概要

キノコによる中毒は毎年のように繰り返されており、稀には死亡例も報告されている。比較的軽い中毒を起こすクサウラベニタケによる中毒は秋田県においてはかつてはかなりの数になっていたが、近年は教育・宣伝により減少した。しかし、皆無となったわけではなく、中毒の機会がますます増加する危険性もある。クサウラベニタケと食用のウラベニホテイシメジとの判別は、慣れればそれほど難しくはないが、中には両者の中間に位置されるような食毒の判断に苦労するものもあり、簡易な科学的判定法の確立が待たれている。本研究は、発色試薬による方法、分光光度計による吸収スペクトルの差異による方法、高速液体クロマトグラフィによる方法などの判定法への利用の可能性を探るとともに、ラットを用いin vitro、in vivoでの両キノコの投与による脳内セロトニン代謝への影響を検討した。発色試薬による判定法は、大木らの方法が発表されているが、両者ともに全ての反応が陽性となってしまい判定不可能であった。分光光度計による吸収スペクトルの差異による判定法は、吸収を示すものもあるが、今後更に検討する必要がある。高速液体クロマトグラフィによる方法では電気化学検出器の利用により、Sep-Pak C_<18>カラムによりメチルアルコ-ルで溶出し検査を行なうと大きなピ-クを示した。サンプルによりピ-クの位置・大きさに差があり、判定の一方法として有効な可能性を示唆した。ラットを用いたin vitro実験では、セロトニン代謝の著しい促進が観察された。しかし、セロトニン代謝の抑制はいずれの群でも観察されなかった。また、in vivo実験では両キノコの投与により、5-HTとdopamineの著しい増加が両群共に観察された。5-HTの増加はMAOによる5-HT代謝が抑制された結果と考えられる。dopamineの増加はクサウラベニタケ中のムスカリンの作用とも考えられるが、このメカニズムの解明は今後の研究課題である。

報告書

(3件)
  • 1989 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (14件)

  • [文献書誌] 権守邦夫,高橋建吉: "脳内アミンへのキノコ毒の影響について" 日本法医学雑誌. 43. 203 (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 権守邦夫,吉岡尚文: "キノコ毒の生理活性アミンへの影響" 日本法医学雑誌. 44. (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 権守邦夫,吉岡尚文: "キノコ毒の生理活性アミンへの影響" 日本法医学雑誌.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 権守邦夫,高橋建吉: "脳内アミンへのキノコ毒の影響について" 第73次日本法医学会総会(口頭発表)岡山市. (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 権守邦夫,吉岡尚文: "キノコ毒の生理活性アミンへの影響" 第74次日本法医学会総会(口頭発表)那覇市. (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kunio Gonmori, Kenkichi Takahashi: "Effect of Mushroom Toxin on tryptophan Metabolism of Rat Brain" The Japanese Journal of Legal Medicine, 43, 203 (1989).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kunio Gonmori, Naofumi Yoshioka: "Effect of Mushroom Toxin on Biogenic Amines of Rat Brain" The Japanese Journal of Legal Medicine, 44, (1989) in press.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kunio Gonmori, Kenkichi Takahashi: "Effect of Mushroom Toxin on tryptophan Metabolism of Rat Brain" The 73rd Annual Meeting of the Medico-Legal Society of Japan, (1989) Okayama city.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kunio Gonmori, Naofumi Yoshioka: "Effect of Mushroom Toxin on Biogenic Amines of Rat Brain" The 74th Annual Meeting of the Medico-Legal Society of Japan, (1990) Naha city.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 権守邦夫,高橋建吉: "脳内アミンへのキノコ毒の影響について" 日本法医学雑誌. 43. 203 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 権守邦夫,吉岡尚久: "キノコ毒の生理活性アミンへの影響" 日本法医学雑誌. 44. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 権守邦夫,吉岡尚久: "キノコ毒の生理活性アミンへの影響" 日本法医学雑誌.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 権守邦夫,高橋建吉: "脳内アミンへのキノコ毒の影響について" 第73次日本法医学会総会. (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 権守邦夫,高橋建吉: "キノコ毒の生理活性アミンへの影響" 第74次日本法医学会総会. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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