研究課題/領域番号 |
63570291
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
根来 茂 大阪大学, 医学部, 講師 (30172753)
|
研究分担者 |
原 英記 大阪大学, 医学部, 助手
岸本 進 大阪大学, 医学部, 教授 (60028420)
|
研究期間 (年度) |
1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | マウス / T細胞 / 分裂反復能 / PMA / イオノマイシン / カルシウムイオン / タウリン |
研究概要 |
老化に伴う免疫機能低下の特徴の一つは、T細胞の分裂繰り返し能(分裂反復能)の低下であり、この点を我々はヒト未梢血リンパ球を用いて明らかにしてきた。今回、マウスの脾細胞を用いて同様の現象が認められるか否か調べた。8〜12週齢を若齢群、24〜26ケ月齢を老齢群としBAIB/Cを用いた。脾細胞からナイロンウールカラム、抗Ia抗体、Gー10カラムを用いて高度に精製したT細胞を得ることが出来た。このT細胞はレクチンPHAに対する反応も低値であったが、フォルボールユステル、PMAとカルシウムイオノフォア:イオノマイシン(IM)の混合刺激により分裂反応を示した。PMAとIMの混合刺激に対し高度に精製したT細胞の分裂反応は、老齢マウスでは若齢マウスに比し有意に低下していた。 このT細胞に含硫アミノ酸タウリンを加えると老化T細胞の分裂増殖能が著しく改善されることが明らかになった。タウリンは、細胞内カルシウムイオン(Ca^〓)濃度を調節する作用を持っている。PMAの濃度を一定にしIMの濃度を変量しタウリンの効果を調べると、タウリンは低濃度のIMによるCa^〓流入を促し分裂促進に寄与していることがFuraー2を用いた実験で明らかになった。 今後、高度に精製したT細胞のPMAとIMによる混合刺激による分裂増殖能測定の系を用いて老化T細胞の分裂反復能を回復させる薬剤のスクリーニングが可能になったと考える。
|