研究課題/領域番号 |
63570302
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
宮坂 信之 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (30157622)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | シェーグレン症候群 / B細胞活性化機構 / Esptein-Barr virus / B細胞刺激因子 / インターロイキン6 |
研究概要 |
今回の検討では、シェーグレン症候群(SjS)のB細胞活性化機構に果してEpstein-Barrウイルス(EBV)が関与しているか否かについて主に検討を行った。その結果、まず血清中の抗viral capsid antigen(VCA)抗体価はIgG、IgMクラス共、正常対照群に比して高値を認めた(P<0.01)。現に口腔内へのEBVの排泄をみる目的で、口腔内うがい液を臍帯血リンパ球に接種し、その細胞株化能を検討した。その結果、正常対照群の口腔内EbV排泄率は約40%であったのに対して、SjS患者群では87%と有意の高値を認めた。またSjS患者群はT細胞を介したEBV特異的制御機構にも欠陥のあることがinvitroの実験系において確認された。 現に末梢血から無刺激下でB細胞株が樹立される頻度について検討を行ったところ、正常対照からは全く細胞株が樹立できなかったのに対して、SjSでは高率に自律性に増殖するB細胞株が樹立することができた。これらのB細胞株はいずれもEBV核内抗原であるEBNAを発現し、B細胞分化抗原であるCD20を細胞表面に保有していた。さらにこれらSjS由来のB細胞株は高率に、かつ大量にEBV産生を行っていたが、対照として用いた慢性関節リウマチ、ベーチェット病患者由来のB細胞株からは全くEBV産生は認められなかった。 現在、これらB細胞株からのサイトカイン産生、自己抗体産生について検討を行うと共に、B細胞クローニングを限界稀釈法を用いて試み、10種類程のB細胞クローンを得たところである。
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