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膵炎発症機序における膵腺房細胞内シグナルの役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63570324
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関神戸大学

研究代表者

坂本 長逸  神戸大学, 医学部附属病因, 助手 (30196092)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードコレチストキニン / グアニンヌクレオチド制禦蛋白質 / イノシトールリン酸 / Quin-2 / 細胞内Ca^<2+>濃度 / cyclicAMP
研究概要

A.膵腺房細胞内イノシトールリン脂質動態の解析-ラット遊離膵腺房小葉を用いた実験では膵酵素分泌刺激ホルモンであるコレチストキニン(CCK)は膵酵素分泌を刺激する濃度範囲でCa^<2+> 結合蛍光物質であるQuin2を指標とした細胞内Ca^<2+>濃度の上昇を刺激しました。グアニンヌクレオチド制禦蛋白質(G蛋白)の活性化を刺激するF^-イオンも濃度依存性に膵酵素分泌を刺激し、同じ濃度範囲で細胞内Ca^<2+>濃度の上昇を刺激しました。CCKやF^-によるCa^<2+>濃度の上昇は細胞外液中にCa^<2+>イオンを添加しない状態でも観察され、CCKとF^-はともに細胞内Ca^<2+>プールよりCa^<2+>を動員すると思われました。CCKとF^-は^3[H]イノシトール標識膵腺房小葉において膵酵素分泌を刺激する濃度範囲でイノシトールリン酸の集積を刺激しました。更にこの標識膵腺房小葉より作製した細胞膜画分において、非水解性GTPアナログであるGpp(NH)pガイノシトールリン酸の集積を刺激し、GTPの存在下ではCCKがCCK単独刺激に比してより強くイノシトールリン酸の集積を刺激することから、膵腺房細胞においてCCK受容体はG蛋白に連関し、イノシトールリン脂質代謝回転を刺激するものと思われました。
刺激性、抑制性G蛋白の情報伝達機能を修飾するコレラ毒素、百日咳毒素の処理によってもCCKやF^-によるイノシトールリン酸の集積には変化を認めず、CCK受容体が連関するG蛋白は刺激性や抑制性G蛋白とは異なるG蛋白である可能性が示唆されました。
B.膵腺房細胞内cyclicAMP動態の解析-膵酵素分泌を刺激し、イノシトールリン酸の集積を刺激する濃度範囲のCCKやF^-は細胞内cyclicAMPの集積にはまったく影響を与えませんでした。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 的崎尚: American Journal of Physiology:Endocrinology & Metabolism. 255. E652-E659 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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