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感染細胞のインターフェロン感受性を抑制するB型肝炎ウイルス遺伝子亜領域の同定

研究課題

研究課題/領域番号 63570327
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関愛媛大学

研究代表者

恩地 森一  愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (10112260)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1988年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードB型肝炎ウイルス / インターフェロン感受性 / トランスフェクション
研究概要

「方法」B型肝炎ウイルス(HBV)遺伝子を制限酵素で、X領域とS領域を含む亜領域ゲノムに切断後、ベクターにpHD2Lを使用して再構築した。X領域ゲノムを含むプラズミッドをpHD25MX、C領域ゲノムを含むプラズミッドをpHD2MC、S領域ゲノムを含むプラズミッドをpHD12MSとした。トランスフェクション(Tr)に使用した細胞はchang細胞と、HuH-6細胞である。Trにはリン酸カルシュウムを使用し、ハイグロマイシンBで培養した。pHD25MXpHD12MC、およびpHD12MSでTrに成功した細胞を、組替型インターフェロン(IFN)αで培養後β2ミクログロブリン(β2MG)を測定した。B^2MGはELISA法で2'+5'oligoadenylate synthetase(2-SAS)は宗川らの方法で行った。
「成績」Trに成功した細胞は、pHD25MXでHuH-6細胞(HuH-6X)、pHD12MSでchang細胞(chang-S)で、pHD12MCでは成功しなかった。HuH-6でのIFNX非添加群と添加群でβ2MGと2-5ASの測定成績はそれぞれ20土3、6、61±7.6ng/10^6cells、3.2±0.8、6、6±0.6%であった。一方HuH-6X細胞では、23±4.3、5.6±8.6ng/10^6cells、2.8±0.5、6.1±0.6%で、HuH-6とHuH-6XでIFNによるβ2MGと2-5ASの反応性で差を認めなかった。chang細胞でのIFN反応性はβ2MG、2-5ASでそれぞれ2.1±0.23、6.3±1.2ng/10^6cells、3.1±0.6、5.2±1.2%であった。一方、chang-S細胞でのIFN反応性は、1.8±0.9、4.9±0.8ng/10^6cells、2.6±0.5、4.6±1.1%で、Chang細胞とChange-S細胞で有意な差異を認めなかった。「結論」X領域ケノムとS領域ゲノムを培養細胞にTrしてもIFNに対する反応性に差異を認めなかったことから、HBVのIFN反応性を制御するHBV領域はC領域であることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1988 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 恩地森一 他: 肝臓. 28. 1680-1682 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 恩地森一 他: Hepatology. 9. 92-96 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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