研究課題/領域番号 |
63570350
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大井 元晴 京都大学, 胸部疾患研究所, 助教授 (20144389)
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研究分担者 |
陳 和夫 京都大学, 胸部疾患研究所, 助手 (90197640)
久野 健志 京都大学, 胸部疾患研究所, 教授 (70170016)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1990年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1989年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1988年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 慢性呼吸不全 / 高炭酸ガス血症 / CNPD / 鼻マスクIPPV / 在宅人工呼吸 / 補助呼吸 / CNPV / 口呼吸 / 鼻抵抗 / 陰圧人工呼吸 / 間欠的陽圧人工呼吸 / 非挿管 / 上気道抵抗 / キュアレスベンチレーター / CPAP / 鼻呼吸口呼吸 |
研究概要 |
非挿管下補助呼吸として、Chest Negative Pressure Ventilation(CNPV)、鼻マスクを使用したIntermittent Positive Pressure Ventilation(IPPV)がある。通常の人工呼吸は、気道確保と人工呼吸器より成るが、非挿管下では、気道確保を行わないが故に、上気道の開通性の影響を受けると考えられる。 臨床的に有用であったと考えられる非挿管下補助呼吸の使用は、PaCO_260Torr以上の高炭酸ガス血症を伴う慢性呼吸不全8例で行った。CNPVは5例で、鼻マスクIPPVは3例であり、うち2例で個人用鼻マスクを、歯科材料で使用して、作製した。個人用鼻マスクの作成により、睡眠中などの長時間の使用が可能となった。7例で2ケ月以上使用し、PaCO_2は10Torr以上低下した。一時的にせよ在宅人工呼吸可能であったのは、CNPV3例、IPPV1例であった。またCNPV3例で去痰困難が発生したが、喀痰吸引などにより気道の開通性を維持し、補助呼吸時間を延長することにより効果は維持できた。 CNPVで閉塞性無呼吸、IPPVでは口漏れにより一時的に低酸素血症を来たすが、これらが発生しても、臨床的許容範囲があり、長期的にはPaCO_2は低下した。またIPPV使用時、口漏れの大である例では、CNPVを使用することで効果があった。 非挿管下補助呼吸は、気道の開通性が維持可能であれば、臨床的に有効であり、対象例の睡眠時も含めた上気道の開通性の評価を行うことにより、CNPVあるいはIPPVを適用すべきであると考えられた。
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