研究課題/領域番号 |
63570355
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
真野 健次 帝京大学, 医学部第2内科, 教授 (80126169)
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研究分担者 |
浦田 誓夫 帝京大学, 医学部第2内科, 助教授 (50134549)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 気道平滑筋 / 非アドレナリン非コリン作動性神経 / Neuropeptide / 気道過敏性 / Field Stimulation |
研究概要 |
近年気道平滑筋における非アドレナリン非コリン作動性神経の存在が報告され、ある種のNeuropeptideはこれらの神経のneurotransmitterである可能性が指摘されており、その気道平滑筋の制御への関与が注目を浴びている。本研究ではまず各種のNeuropeptide,SubstanceP(SP)やそのreleaserであるcapsaicinの気道平滑筋に及ぼす影響を、in vitroとin vivoの両者について行った。モルモット隔離気管筋に対する収縮力の順位はNeurokininA(NKA)〓carbachol>SP>capsaicinの順であり、手術より得られたヒトの隔離気管支筋ではcarbachol》NKA〉SPの順でcapsaicinによる収縮は認められなかった。このようにNeuropeptideの作用にはかなり種特異性がみられた。また、in vivoの実験ではKonzett-Rossler法によりモルモットに各種薬剤を静注した時の気管支収縮を気管内圧として捉え、これを測定。モルモットでは前記の薬剤はin vivoでもほばin vitroと同様の収縮力を示した。NKAやSPの作用はin vitroでもin vivoでもアトロピンでは抑制されなかったので非コリン作動性であることは明らかである。capsaicinの作用はSPを介したものと考えられているがアトロピンでかなり抑制されるのでその作用は一部はコリン作動性神経を介したものと考えられた。またVasoactive Intestinal Peptide(VIP)はモルモット隔離気管筋でアドレナリンとほぼ同じ強さの弛緩作用を示したが、その作用はプロプラノロールやアトロピンやtetrodotoxinでは抑制されなかった。肺のVIP受容体のradioreceptor assayには成功したが、autoradiographyについては未だ成功していない。またモルモット隔離気管筋にfield stimulation(FS)を加えると収縮・弛緩の2相性反応がみられたが、これらには電圧・周波数依存性が認められた。
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