研究課題/領域番号 |
63570367
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
小林 卓郎 九州大学, 医学部, 講師 (40158902)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1989年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 遺伝白資変性症 / クラッベ病 / 異染性白資変性症 / サイコシン / リゾスルファチド / スフィンゴシン / 白質変性症 / 異染性白質変性症 / GLD / MLD / 脱髄 |
研究概要 |
遺伝性脱髄疾患の1つであるクラッベ病(GLD)では遺伝的に水解酵素が欠損しているにもかかわらずその天然基資であるセレブロシド(Gal-cer)の蓄積がみられない。これはGal-carの分解が2種類の酵素で触媒されていることによるためであることを我々はみいだした。一方欠損酵素のもう一つの基資であるサイコシン(Psg)は従来測定法が確立しておらずGLDでの蓄積は明らかでなかったが、我々は液体クロマトグラフィ-を用いた新しい高感度の測定法を開発し、ヒトGLDのモデルであるTwitcherマウスでPsyが蓄積していることを見いだした。またヒトGLDにおいてもPsyの蓄積が証明されたが、Gal-cerの蓄積はないことを証明した。Psyは細胞毒性がありそのためGLDで脱髄を引き起こしていると考えられるが、Psyがtwitcherマウスのミエリン内に蓄積し、プロテオリピドプロティンのアシル化を阻害していることが判明した。また、Psyがどのようにして生成されるかを検討したところ、スフィンゴシンよりガラクト-ス転移酵素により触媒されるのが主な経路であると判明した。正常マウス内には数百pmolのスフィゴシンが遊離の形で存在し、それは主として種々のスフィンゴリピドの前駆体であるセラミドに変化するが、一部Psyの合成に使われることが判明した。GLDと同様の遺伝脱髄疾患である異染性白質変性症(MLD)でスルファチドのリゾ体であるリゾスルファチドの蓄積を検討したところ、剖検組織内に多量の蓄積を認め、その量は大脳白質、脊髄、末梢神経に多く、リゾスルファチドが細胞毒性を持つことにより、MLDの脱髄にリゾスルファチドが深く関与していると想像された。
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