研究課題/領域番号 |
63570372
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
大石 智也 産業医科大学, 医学部, 講師 (50038907)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1989年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1988年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 細胞防御 / グルタチオン / MPTP(1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine) / cyclohexene-1-one / レセルピン / ド-パミン / MPTP(1ーmethylー4ーphenylー1,2,3,6ーtetrahydroーpyridine) / cyclohexeneー1ーone / MPTP(1ーメチルー4ーフェニルー1,2,3,6ーテトラヒドロピリジン) / カテコールアミン / 液体高速クロマトグラフィ |
研究概要 |
1.Reserpineの脳内ド-パミンとグルタチオン代謝に及ぼす効果。 (方法)ラット(SD系、雄、250g)にreserpine、2.5mg/kgを腹腔内に注射し、2時間後の脳内ド-パミン(DA)、還元型・酸化型グルタチオン(GSH・GSSG)をHPLCを用いて測定した。(結果)reserpine投与により脳内DAは減少し、DOPAC、HVAは増加した。GSH、GSSGは視床下部、線条体、中脳、延髄で低く、reserpine投与によりGSHは中脳で低下し、GSSGは線条体で低下し、GSSG/GSH比は線条体で低下した。(考案)脳内GSHとGSSGは脳内で特異的分布をなし、reserpine投与によるDA代謝回転の亢進に伴い、グルタチオン酸化還元系の低下が線条体で認められた。 2.MPTPによる脳内グルタチオン代謝の変化に及ぼすCHXの効果。 (方法)マウス(C57BL系、雄、20g)にcyclohexene-1-one(CHX)100mg/kgを腹腔内に注射し、2時間後にMPT20mg/kgを皮下に注射した。1と24時間後の脳内GSHとGSSGを測定した。(結果)MPTP投与1時間後、線条体内GSHとGSSGは変化なかったが、GSSG/GSH比は増加した。CHXの前処置によりGSHとGSSGを減少させておくと、MPTP投与によりGSSG/GSH比は更に増加したが、中脳ではCHX前投与によりGSSG/GSH比は逆に低下した。MPTP投与24時間後、線条体内GSHは減少したがGSSGは変化なく、GSSG/GSH比は増加した。CHX前投与後はMPTPによりGSSG/GSH比は単独投与と同様であった。(考案)CHXにより脳内GSHとGSSGを減少させておくと線条体でMPTP投与によりグルタチオン酸化還元系の活性化はおこり、中脳では1時間後には抑制され、24時間後に逆に亢進した。 以上により、正常状態あるいはL-DOPA投与などによるDA代謝の亢進に伴い酸化的ストレスが生じ、神経細胞障害が起り得ること、その際線条体と中脳が特に影響を受け易いこと、GSHはグルタチオンペルオキシダ-ゼ系の律速因子ではなく、酸化的ストレスが重要であることが示唆された。
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