研究課題/領域番号 |
63570406
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 鹿屋体育大学 (1989) 鹿児島大学 (1988) |
研究代表者 |
齊藤 和人 (斎藤 和人) 鹿屋体育大学, 体育学部, 助教授 (50170494)
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研究分担者 |
加計 正文 鹿児島大学, 医学部, 助手 (90214270)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1989年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1988年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | アンギオテンシンII / ニュ-ロペプタイドY / 心房利尿ホルモン / 刺激伝導系 / ラット / オートレジオグラフィー / アンキオテンシンII / ニューロペプタイド |
研究概要 |
ラット心の刺激伝導系にAngiotensin II(ANGII),Atrial Natriuretic Peptide(ANP),Newropeptide Y(NPY)のreceptorが存在するか否かを定量的receptor autoradiographyを用いて検討し以下の結果を得た。 ANPおよびNPYのreceptorはラット心筋および刺激伝導系には、ほとんど存在していなかった。ANG II receptorは心筋にはわずかに存在するのみであったが(10fmol/mg protein以下)、刺激伝導系には密に存在していた(洞結節28.6±5.9,房室結節72.2±6.8fmol/mg protein n=6,meanS±S.E)。また心拍数や心収縮力に影響を与える節後交感神経を出している星状神経節には、ANP、NPYおよびANG IIの3者のreceptorが存在していた。このことはANPおよびNPYは刺激伝導系に直接作用するのではなく星状神経節を介して心拍数に影響を与えていると考えられた。ANGIIは直接、刺激伝導系のreceptorを介して心拍数に影響を与えていると考えられたので摘出ラット心を用いて生理作用を検討した。 ラット心を定流潅流下(6ml/g)で心電図を記録し、1μM^<(-)>propranololを潅流し、さらに1nMのANG IIを潅流してその影響を観察した。 1μM^<(-)>propranololで潅流すると、全例、心拍数の低下およびP-R時間の延長を認めかつ2匹は房室ブロックとなった。1μM^<(-)>propranolol存在下で1nMのANG IIを潅流すると全例において心拍数の増加およびPR時間の短縮を認め、さらに房室ブロックも同調律に回復させた。以上よりラット心の刺激伝導系は血中のANG IIを直接感知して心拍数を増加すると考えられた。
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