研究課題/領域番号 |
63570439
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
上田 一博 広島大学, 医学部, 教授 (30112189)
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研究分担者 |
谷口 裕 広島大学, 医学部付属病院, 医員
坂野 堯 広島大学, 医学部, 助教授 (80112192)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | TNFα / TNFβ / γIFN / T細胞 / B細胞分化因子 |
研究概要 |
Tumor necrosis fact or(TNF)αは、Pokeweed mitogen(PWM)によるヒト末梢血B細胞からの免疫グログリン産生を抑制した。PWM刺激によりT細胞から産生されるB細胞増殖因子をStaphylococcus aurevs Cuwan I処理B細胞を用いて検討したころ、TNFαによる抑制はみられなかった。EB-transtormed B細胞球、CESS細胞を用いて、B細胞分化因子のT細胞からの産生をみたところ、TNFαにより著名に抑制された。TNFαはT細胞の増殖を抑制せず、T細胞のviabilityも低下させず、T細胞障害性はないと考えられた。PWMにより誘導されたB細胞分化因子を含む正常上清を用いてTMFαのCESS細胞への直接作用をみたが、抑制はみられなかった。これらのことから、TNFαはT細胞からのB細胞分化因子産生を抑制することが明らかとなった。TNFβもTNFαと同様にT細胞からのB細胞分化因子産生を抑制した。その機序もTNFαと同様であったが、ガンマインターフェロン(γIFN)によりTNFβの免疫グロブリン産生抑制は消失した。このため、PWM刺激によるT細胞からのγIFN産生に及ぼすTNFβの作用を検討したが、TNFβによるγIFN産生抑制がみられなかった。以上から、TNFによる免疫プロブリン産生はインターロイキン6産生の抑制による可能性が大きいと考えられた。また、この抑制がγINFにより消失することは、γIFNの免疫ブロブリン産生に与える作用を考える上で興味深く、今後の検討が必要である。
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