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角化異常発症における表皮由来サイトカインの役割

研究課題

研究課題/領域番号 63570478
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関杏林大学

研究代表者

長島 正治  杏林大学, 医学部・皮膚科, 教授 (90051143)

研究分担者 高槻 覚  杏林大学, 医学部・皮膚科, 助手
田村 啓彦  杏林大学, 医学部・皮膚科, 助手
小林 勝  杏林大学, 医学部・皮膚科, 講師 (30142417)
塩原 哲夫  杏林大学, 医学部・皮膚科, 助教授 (10118953)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードichthyosisマウス / ILー1 / GMーCSF / ILー3 / etretinate / cyclosporin A
研究概要

角化異常発症におけるサイトカインの役割を主にichthyosisの動物モデルであるic/icマウスを用いて解析を行い、以下の結果を得た。
1.ic/ic及びcontrol(ic/+、+/+)マウスearよりケラチノサイト(KC)を培養し、そのサイトカイン産生能を比較検討した。KC培養上清中の各サイトカイン活性は、D10、DAー1、FDCーP2、HTー2などのサイトカイン依存性細胞株を用いその増殖活性を測定することにより行い、その特異性は各モノクローナル抗体によりblockされることにより確認した。ic/icマウスではcontrolと比べ8W、2M、4Mの全てのageにおいてILー1産生の有意の亢進が認められた。GMーCSF、ILー3に関しては有意の差は認めなかった。ic/icマウスの角化異常発症にKCからのconstitutiveなILー1産生の亢進によるKCのautocrine増殖機構の関与が考えられた。
2.etretinate(Ro10-9359)4or16mg/kg/dayを2〜4W経口投与したic/icマウスよりKCを培養しサイトカイン産生能を調べたところ、16mg/kg投与群においてILー1産生の著明な抑制がみられた。同量のetretinateを投与したcontrolマウスにおいても、16mg/kg投与群においてILー1産生の軽度の抑制を認めた。
3.マウスKC由来細胞株であるPam212のサイトカイン産生に及ぼすetretinate(Ro10-1670)、cyclosporin A(cy-A)添加(in vitro)の影響を調べた。etretinate(0.1〜50μg/ml)24ー48hr添加によりILー1産生は有意に亢進した(とくに高濃度において著明であった)。しかし、ひき続き継代の度にetretinateを添加することにより、ILー1産生は著明に抑制された。一方Cy-A(0.01〜10μg/ml)添加は、Pam212のILー1産生に殆ど影響を与えなかった。他のサイトカインについても現在検討中であるが、etretinateは長期投与により表皮KCのILー1産生を抑制することにより、KCのautocrine増殖機構を抑制し、角化異常発症に抑制的に作用する可能性が示された。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Tetsuo Shiohara: J.Invest.Dermatol.(1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Tetsuo Shiohara: Dermatologica. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 塩原哲夫: 臨床皮膚科 増刊号. 43. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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