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心筋エネルギー代謝マッピングの臨床応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63570490
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関京都大学

研究代表者

米倉 義晴  京都大学, 医学部, 講師 (60135572)

研究分担者 藤林 康久  京都大学, 医学部, 助手 (50165411)
佐治 英郎  京都大学, 薬学部, 助教授 (40115853)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード心筋エネルギー代謝 / 核医学イメージング / 陽電子放出断層法 / 単光子放出断層法
研究概要

核医学的手法による心筋エネルギー代謝イメージングの確立を目的として、陽電子放出断層法(ポジトロンCT)を用いた臨床的検討と、単光子放出断層法(シングルフォトンECT)への応用をめざすヨード標識脂肪酸および糖の誘導体の体内挙動に関する検討を行った。
1.ポジトロンCTによる検討
Nー13アンモニアを血流トレーサとして、Fー18フルオロデオキシグルコースを糖代謝のトレーサとして用いた検討で、虚血心筋および肥大心筋における血流と代謝の解離を認めた。虚血心刺では、糖代謝の亢進は生存可能な障害心筋の存在を示すものと考えられたが、一方ではマクロなレベルでの血流異常が存在しないにもかかわらず代謝異常の存在する可能性が示唆された。高血圧や大動脈弁狭窄にともなう肥大心筋では、しばしば糖代謝の亢進が見られ、特に心筋内膜側で著明であった。これらの結果は、微小循環あるいは代謝レベルでの虚血の存在を疑わせるものである。
2.ヨード標識誘導体の検討
シングルフォトンECTによる心筋代謝イメージングをめざして、各種のヨード標識化合物を合成し、その体内挙動について検討した。その中でCー2位にフェニル基を介してヨードを導入することによって、糖代謝の指標となる誘導体を開発できる可能性が示された。またCー3位にメチル基を有する側鎖脂肪酸は、β酸化の指標としては利用できないものの、その組織への摂取と蓄積が細胞内のATP濃度と関連し、新しい心筋の代謝機能診断薬として利用できる可能性が示された。
以上の結果は、ポジトロンCTおよびシングルフォトンECTを用いた心筋エネルギー代謝マッピングが、心循環系における新しい診断法として今後利用される可能性を示すものである。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 米倉義晴: American Journal of Cardiac Imaging. 2. 122-132 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 藤林康久: 核医学. 25. 1131-1135 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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