研究課題/領域番号 |
63570492
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
木村 良子 愛媛大学, 医学部, 助手 (50195385)
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研究分担者 |
藤井 崇 愛媛大学, 医学部, 助手 (70209005)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | イムノシンチグラフィー / 肺小細胞癌 / モノクローナル抗体 |
研究概要 |
1.標識方法の検討:(1)抗体50μg、I-125 0.4mci、クロラミンT2.5μg30分の反応で、60〜82%の標識率が得られ、比活性は、4.8〜6.6mci/mgであった。標識後の抗体活性は、90%以上保たれた。I-131による標識では、I-125と同一の条件下で、標識率は、50%に低下した。(2)抗体とDTPAの結合は、cydic DTPA anhydrateによる方法で行ったが、抗体:DTPA=1:1の条件下で、80%の結合率であった。In-lll、DTPA結合抗体への結合は、98%以上であった。標識抗体の比活性は1.0mci/mgであり、抗体活性は、87%に低下した。(3)Ga-67 標識の試みは、標識率が悪く、結果も安定しなかった。 2.正常マウスへの標識抗体の投与(1)I-125標識抗体は、1μci/匹投与において、1日後の%ID/gは、血液34.5、心臓10.4、肺15.6と高値であったが4日後には、8.86、3.5、6.7、となった。肝、脾、骨への取込は、3.8、3.2、1.7であった。(2)In-111標識抗体100μci/匹投与後の%ID/gは、1日後、血液18.2、心臓5.7、肺11.0、肝13.0、脾9.5、腎13.0 3日後それぞれ、7.5、3.2、4.1、13.0、6.0、11.5と、I-125に比べて、血液、心臓、肺よりの活性の低下はすみやかであるが、肝、腎への高い取込みをみとめた。肝、腎の活性高値は、7日目にも認められた。 3.担癌マウスへの標識抗体の投与:抗原を表現する肺小細胞癌株ADHをヌードマウス左大腿部皮下に移植し、腫瘍径0.7cm前後になったところで、標識抗体を2.と同様に投与うた。3日目の体内分布は、I-125標識抗体では、%ID/gは、血液4.3、肺、脾、骨では0.9〜1.4、腫瘍は14.2で腫瘍/血液比3.3であった。In-111標識抗体では、3日後の腫瘍血液比は4.3であったが、肝/血液比も2.7と高かった。 4.今後の課題:TFS-4による肺小細癌のイメージングは有望と思われるが、In-111標識の際の肝への取込みを抑える工夫が必要である。
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