研究課題/領域番号 |
63570504
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
武田 雅俊 大阪大学, 医学部, 助手 (00179649)
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研究分担者 |
多田 國利 大阪大学, 医学部, 講師 (80135681)
播口 之朗 大阪大学, 医学部, 助教授 (10028459)
西村 健 大阪大学, 医学部, 教授 (70028455)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1988年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | アルツハイマ-病 / 中間経線維 / 細胞骨格蛋白 / アルミニウム / クリア線維酸性蛋白 / ビメレチン / ニュ-ロフィラメント / 線維芽細胞 / ビメンチン / フォドリン / 中間径線維 / マイクロチュブル / マイクロフィラメント / 診断法 / ニューロフィラメント / 蛋白分解酵素 / ライソゾーム / カテプシンD / 神経原線維変化 / アルツハイマー病 |
研究概要 |
アルツハイマ-病およびアルツハイマ-病モデル動物について細胞骨格蛋白の変化を調べ以下のような結果を得た。 1.ウサギ脳内にアルミニウム塩を注入することにより、実験的神経原線維変化を作製しその形成機序を検討した。増生する線維はニュ-ロフイラメント蛋白からなる線維であり、生合成の元進と共に、分解代謝系の障害が示唆された。脳内ライソゾ-ム及びライソゾ-ム酵素に関する実験結果からも、アルミニウム中毒により細胞骨格蛋白の代謝系に障害が生じることが示された。 2.アルツハイマ-病患者血清中の細胞骨格蛋白抗体の存在を検討し、アルツハイマ-病患者血清中ではグリア線維酸性蛋白に対する抗体価が上昇していることを示した。また、本抗体価の測定がアルツハイマ-病の臨床診断に役立つことを示した。 3.アルツハイマ-病患者皮膚から培養した線維芽細胞について研究しアルツハイマ-病線維芽細胞ではビメンチン線維の配列に変化が生じていること及び線維芽細胞の接着性が変化していることを示した。 4.中間経線維の機能に関する知見を得る目的で、中間経線維構成蛋白の重合度を測定する方法を開発し、中間経線維の重合・脱重合のキネテイックスを測定した。本研究の成果により、アルツハイマ-病においては脳内に限らず全身の細胞、組織において細胞骨格蛋白の変化が認められることが明らかにされ、特に、中間経線維の変化が重要であることが示唆された。
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