| 研究課題/領域番号 |
63570515
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| 研究種目 |
一般研究(C)
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| 配分区分 | 補助金 |
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| 研究分野 |
精神神経科学
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| 研究機関 | (財)東京都老人総合研究所 |
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研究代表者 |
森 眞由美 (森 真由美) 東京都老人総合研究所, 研究員 (50110698)
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| 研究分担者 |
田島 マサ子 帝京大学, ウィルス検査部, 主任
嶋田 裕之 東京都老人総合研究所, 研究員 (60113487)
KURATA Hirokazu Tokyo Metropolitan Inst. Gerontology
倉田 寛一 東京都老人医療センター, 医員
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| 研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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| 研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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| 配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1988年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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| キーワード | 老年者 / パポバウィルス / JCウィルス / 痴呆 |
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| 研究概要 |
パポバウィルスの一種であるJCウィルスの感染状況、脳への感染、感染と痴呆の関係に重点をおいて研究している。
1.感染状況 (1)血清抗体保有率。高齢者ではパポバウィルス共通抗原に対する抗体は80〜100%に陽性を示し、しかも加齢に伴ない陽性率が上昇した。この抗体陽性率上昇に関与しているウィルスはJCウィルスであり、BKウィルス抗体価の上昇はみられなかった。この60歳以上でさらに加齢に伴い抗体保有率が増加するという現象は、高齢者で陽性率が高いとされるヘルペス属のウィルスでも認められなかった。痴呆との関係を知る目的で、アルツハイマ-18例、いわゆる老年者痴呆25例の血清抗体価を調べたところ、高抗体価例は後者に多かったが有意の差を認めなかった。(2)髄液中の抗体。臨床的に髄液検査の必要であった60例の髄液中の抗体の有無を調べたところ20例に陽性であった。これらはいずれも神経症状を有する例であるが、痴呆との関係は明らかにできなかった。さらに症例を増やし検討が必要である。
2.老年者脳内JCウィルスの存在 JCウィルスDNA、パポバウィルス蛋白の存在の有無をそれぞれin situ hybridization法および免疫組織化学的方法により検討した、13例のランダムに選んだ剖検脳において、DNA5例、ウィルス蛋白6例が陽性であった(6例中5例はDNA陽性)。HE標本ではわずかの脱髄を認めるのみであり、進行性多巣性白質脳症(PML)の像は、 。PML以外の脳でJCのDNAを証明した論文は他になく新知見である。
3.痴呆との関係 少数のJCウィルスDNAを検出する目的でPCR用のウィルスprimerを作製した。剖検時の脳100例、同患者の髄液を集め現在JCウィルスの存在を検索中である。これらの症例の臨床像、CT、MRI所見を総合し、痴呆との関連の有無を検討していく予定である。
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