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I型糖尿病における膵外分泌腺細胞抗体の免疫化学的性状に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63570556
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 内分泌・代謝学
研究機関(財)冲中記念成人病研究所

研究代表者

小林 哲郎  冲中記念成人病研究所, 研究員 (30113442)

研究分担者 中西 幸二  冲中記念成人病研究所, 研究員
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードI型糖尿病 / 膵外分泌腺抗体 / サイトケラチン
研究概要

(目的)我々はI型糖尿病においては膵外分泌部の障害も起こしうる成績を発表してきた。今回膵外泌腺細胞と反応する自己抗体の免疫化学的特徴につき検討した。
(対象および方法)対象は、107例のI型糖尿病患者(IDDM)347例のII型糖尿病患者(NIDDM)、34例のアルコール性膵炎、26例のRA、さらに107例の正常者である。ヒト膵無固定切片を用い、蛍光抗体法により、膵外分泌腺細胞と反応する免疫グロブリンの検討を行ない、さらにimmunoblotting analysisによりその抗原の検索も行なった。
(成績)IDDM例の21%((23)/(107))に膵外分泌腺無胞質の"finefibrillar"な構成成分と反応する自己抗体をみとめた。IDDM発症3ヶ月以内では、39%が陽性を示したが罹病期間とともにこの陽性率は低下する傾向をみとめた。そのIgクラスは発症直後がIgMであり、以後IgGの比率が高くなる傾向をみとめた。NIDDM例では0.9%(3/(347))に同様な膵細胞質との反応をみとめたが、アルコール膵炎、RA、正常者には反応はみられなかった。各種のモノクロナール抗体と患者血清を用いて、同一に膵切片を二重染色したところ、膵cytokeratinのそれと完全に一致した。immunoblotting analysisではこの自己抗体は40kdの分子サイズを有するcytokeratinと反応することが明らかとなった。
(結論) IDDM患者の血中には高頻度で膵外分泌腺細胞のcytokeratinと反応する自己抗体が検出されることが明らかになった。この自己抗体の細胞障害性の機序に関して今後検討を行ないたい。
なおこの成果は欧文論文として投稿中であり、1989年5月の第32回日本糖尿病学会総会、同年6月のアメリカ糖尿病学会において発表される予定である。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Kobayashi,et al: Lancet.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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