研究課題/領域番号 |
63570558
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
阿部 帥 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (80014215)
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研究分担者 |
二宮 治彦 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10198533)
中沢 正樹 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (60134235)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 発作性夜間血色素尿症 / 赤血球 / 溶血 / 補体 / homologous restriction factor. |
研究概要 |
発作性夜間血色素尿症(PNH)は、後天的に出現した補体感受性の高い赤血球がdecay-accelerating factor(DAF:C3分解酵素を失活する)およびhomologous restriction factor(HRF:C8b-9膜障害複合体を失活する)の欠損により補体感受性が亢進し、溶血するものと考えられている。われわれはこれまでの研究でELISA法および組織化学染色・測光法による血球DAFの測定法を開発し、本症における意義を明らかにした。しかしながら本症の血球におけるHRFの欠損の程度およびその意義はほとんど明らかにされていない。本研究ではHRFのELISA法による測定法を開発し、本症の血球におけるHRF欠損の意義を検討した。 方法および結果 (1)プールしたヒト赤血球膜のghostからZalmanの方法により抽出、分画しHRF活性を有する分画を用いてモノクロナル抗体を作成した。(2)このモノクロナル抗体とghostを用いてSDS Pageでwestern blottingを行なった。その結果、PNH赤血球膜のghostにはHRFは存在しないことが証明された。(3)われわれが開発したELISAによるDAFの測定法(二宮法)に準じてHRFの測定法を開発した。HRFは4例のPNH症例全例において欠損が認められ、その程度はDAFの欠損の程度とほぼ平行することが明らかとなった。(4)赤血球DAFの染色法(二宮)に準じて免疫細胞化学法によりHRFを測定した。PNH4例においてHRFの欠損赤血球の割合はDAF欠損率とほぼ平行して認められた。またPNHの重症度に応じて欠損率の高値が認められた。(5)FACSを用いて赤血球のHRF欠損populationを検討すると、PNHに重症度に応じて欠損populationが大きいこと、およびDAF欠損populationにHRFの欠損が認められることが明らかとなった。 結論 以上の成績からPNH赤血球のHRFは重症度およびDAF欠損の程度と平行して欠損している。
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