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白血球及び血管内皮細胞組織因子の血液凝固における役割

研究課題

研究課題/領域番号 63570561
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関群馬大学

研究代表者

田中 廣  群馬大学, 医学部, 助手 (70134278)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード組織因子の生成と制御 / 白血病細胞組織因子 / 血栓性患者の凝固・綿溶
研究概要

局所の止血・血栓形成に密接に関連している組織因子の生成と制御機構につき培養白血病細胞、および臍帯静脈内皮細胞を用い検討を加え、更に血栓性疾患患者に於いてELISAにて各種分子マーカーを測定する事により血管内皮細胞の凝固・綿溶系への関与につき検討した。結果:1.組織因子の精製及び抗体の作成:胎盤よりコンカチバリンAを用いたアフィニティークロマトグラフィーで分子量約45,000の胎盤由来組織因子アポ蛋白を精製した。更に高純度の組織因子をVII因子を用いたアフィニティークロマトグラフィーにて精製した。これを用いて作成した抗組織因子抗体は培養白血病細胞内及び細胞表面の組織因子活性を阻害した。現在単クローン性抗体の作成を試みている。2.白血病細胞組織因子の検討:白血病細胞及び培養白血病細胞組織因子の分子量は抗体によるimmunoblotでは胎盤のそれと同じであり金コロイドを用いた免疫電顕による検討ではエンドトキシン刺激に応じて細胞膜上の金コロイド粒子が蓄積し更に細胞内粗面小胞体内に金コロイド粒子数の増加傾向が認められた。3.細胞内及び細胞膜表面の組織因子制御機構:エンドトキシン刺激後の細胞膜組織因子活性の増加は細胞内に比して急激であり、蛋白合成阻害剤添加にても阻害されず蛋白合成機構とは異なる機構により制御されている可能性が示唆された。4.組織因子c-DNAの同定:現在実施中であるが、組織因子c-DNAマップよりオリゴマーを作成し胎盤cDNAライブラリーより組織因子c-DNAを同定し、これをプローブとして細胞内mRNAの発現を検討し組織因子制御機構を明らかとする。5.:血栓性患者に於ける凝固・綿溶動態の変化:心筋梗塞および脳梗塞患者のvWF:Ag、PA、α_2PI、PAI-1、PC、PS、TAT、α_2PI-Pln複合体(PIC)は健常者に比し有意に異常値を示し、血管内凝固および綿溶系の活性化の結果もたらせれたと考えられ、成因に血管内皮細胞の関与が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 田中廣: Thromb.Ras.40. 745-756 (1985)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 田中廣: Acta Haematol.Jpn.49. 1583-1594 (1986)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 田中廣: Thrombos.Haemostas. 58. 135 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 小林紀久: 厚生省特定疾患血液凝固異常症調査研究班昭和62年度研究報告書. 71-74 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 内山俊正: 日本血液学会雑誌. 51. 1209-1214 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 田中廣: Thromb.Res.(1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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