• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

細胞内分化抗原を同定することによるリンパ糸白血病細胞の新分類に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63570566
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

大川 洋二  東京医科歯科大学, 小児科, 助手 (90160431)

研究分担者 高木 秀二  東京医科歯科大学, 小児科, 助手 (20201593)
研究期間 (年度) 1988 – 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1988年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードT細胞抗原 / B細胞抗原 / 細胞内免疫グロブリン / 細胞内CD3抗原 / T細胞レセプタ- / 骨髄球系分化抗原 / プレB細胞 / プレT細胞 / T細胞レセプター / B細胞レセプター / 細胞内分化抗原 / 遺伝子
研究概要

私たちは163症例のペルオキシダ-ゼ反応陰性白血病細胞に関してその表面抗原にもとづく従来からの分類とT細胞レセプタ-及び免疫グロブリンの細胞表面細胞内への出現による分類法とを比較した。またT細胞系腫瘍についてはT細胞レセプタ-遺伝子、免疫グロブリン遺伝子レベルでの比較をおこなった。表面抗原による分類ではB細胞系腫瘍細胞113症例の内CD19単独陽性のStageI 9症例、CD10、CD19陽性のStageII 63症例、CD19、CD10、CD20陽性のStageIII 32症例であり表面免疫グロブリン陽性細胞は9症例であった。この群で表面免疫グロブリン陰性細胞群に関して細胞内免疫グロブリンとの比較を行った。その結果細胞内免疫グロブリンはCD19、CD10、CD20の出現とは関係なくそれぞれの段階で陽性であった。即ちこれらの分化抗原の出現の順番はB細胞の成熟過程を必ずしも反映していないことが考えられる。B細胞系腫瘍細胞の分類は汎B細胞抗原(CD19、CD20)→細胞内免疫グロブリン→表面免疫グロブリンの順番で分類する方が合理的であると考えられる。
T細胞については表面抗原からは汎T細胞抗原陽性のStageI 13症例、CD2、CD1、CD4、CD8陽性のStageII 8症例、CD3陽性のStageIII 6症例であった。表面CD3陰性細胞について細胞内CD3とT細胞レセプタ-遺伝子、免疫グロブリン遺伝子について検討した。細胞内CD3はStageIでは出現せず、全例StageIIであった。またこの段階の細胞ではT細胞レセプタ-遺伝子はすべて再構成していた。従って細胞内CD3抗原の同定による成熟段階の推定法がより簡単で性格と考えられる。
上記の結果からペルオキシダ-ゼ反応陰性腫瘍細胞は骨髄系抵抗陽性の非リンパ性白血病、HLA-DR陽性の分類不能型、骨髄系抗原とリンパ性抗原が同時に陽性の骨髄系リンパ性型、に加えてB細胞系腫瘍では汎B細胞抗原陽性の前駆B細胞型、細胞内免疫グロブリン陽性のpre-B細胞型、表面免疫グロブリン陽性のB細胞型に分かれる。T細胞系腫瘍は汎T細胞抗原陽性の前駆T細胞型、細胞内CD3陽性pre-T細胞型、表面CD3陽性T細胞にに分類する。

報告書

(3件)
  • 1989 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (13件)

  • [文献書誌] 大川洋二: "セルソ-タ-によるリンパ球サブクラスの同定" Sysmex.Journal. 11. 5-19 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hiroji Okawa: "Peroxidase negative and myelomonocytic antigens positive acute leukemia" Cancer.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 大川洋二: "表面マ-カ-による白血病の分類" 小児医学. 121. 41-65 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 大川洋二: "Acute Mixed Leukemia" 臨床免疫. 21. 349-356 (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hiroji Okawa: "Acute mixed leukemia" Clinical immunology in Japan 21; 349-356 1989.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hiroji Okawa: "Peroxidase negative and myelomonocytic antigens positive acute leukemia" Cancer.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1989 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 大川洋二: "セルソ-タ-によるリンパ球サブクラスの同定" ミスメックスジャ-ナル. 11. 5-19 (1988)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Hiroji Okawa: "Peroxidase negative and myelomonocytic antigens positive acute leukemia" Cancer.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 大川洋二: "表面マ-カ-による白血病の分類" 小児医学. 121. 41-65 (1988)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 大川洋二: "Acute Mixed Leukemia" 臨床免疫. 21. 344-356 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 大川洋二: シスメックスジャーナル. 11. 7-19 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 大川洋二: 小児医学. 21. 41-65 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 高瀬浩造: Leukemia Research. 12. 583-590 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

URL: 

公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi