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遺伝子組換えB細胞増殖因子の造血作用

研究課題

研究課題/領域番号 63570576
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関自治医科大学

研究代表者

須田 年生  自治医科大学, 医学部, 講師 (60118453)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードILー4 / ILー5 / ILー6 / ILー7 / コロニー刺激活性 / 血液幹細胞
研究概要

遺伝子組換えB細胞増殖因子としてInterleukin(IL)-4、ILー5、ILー6およびILー7について、その造血作用を検討した。
ILー4:ILー3と共同して、肥満細胞刺激活性があることを見出した。
ILー5:単独で好酸球増殖刺激活性があることが分かった。ILー5は、未分化多能性幹細胞には作用せず、好酸球への分化の決定した前駆細胞へ作用することを明らかにした。また、成熟した好酸球にも作用し、ILー5により、その生存が延長し、スーパーオキサイド産生が亢進することを認めた。また、Boyden Chamber法により、ILー5は好酸球の化学遊走性因子であることを見出した。
ILー6:GーCSFと類似したコロニー刺激活性があり、顆粒球ーマクロファージ系前駆細胞の増殖、分化を支持した。多能性幹細胞にも作用し、混合コロニーの形成を可能にしたが、これは、介在する細胞を経た間接作用と考えられた。
ILー7:B細胞の前駆細胞に作用して、Bリンパ球コロニーを形成せしめた。これらの細胞は、B220^+、Thy-1^+、μ^+であり、T細胞分化、骨髄系細胞分化にも、何らかの作用を示しうるものと期待される。
以上の検討により、B細胞増殖因子は、骨髄系細胞に対しても有意の増殖・分化刺激活性を有していることが明らかになった。これらの因子の相互作用により、生体防御のNetworkが形成されているものと考えられる。事実、我々は、寄生虫感染マウスにおいても、好酸球が増加する前にILー5がmRNAレベルで発現されていることを、最近見出した。今後、生体内におけるこれらの因子の動態について明らかにしていく予定である。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Yamaguchi,Y.;et al.: J.Exp.Med. 167. 43-56 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Minato,N.;et al.: J.Exp.Med. 167. 762-776 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Yamaguchi,Y.;et al.: J.Exp.Med. 167. 1737-1742 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Suda,T.;et al.: Exp.Hematol. 16. 891-895 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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