研究課題/領域番号 |
63570603
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
中島 祥介 奈良県立医科大学, 医学部・第1外科, 講師 (00142381)
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研究分担者 |
中野 博重 奈良県立医科大学, 医学部・第1外科, 教授 (20075071)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1990年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1989年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 肝移植 / 動脈血中ケトン体比 / 血漿遊離アミノ酸 / Ca拮抗剤 / 塩酸ジルチアゼム / 虚血障害 / Primary nonーfunction / 肝補助 / primary non-function / カルシウムイオン / カルシウム拮抗剤 / 肝代謝機能 / pyruvate / Lactate比 / 総遊離血漿アミノ酸 / アラニン |
研究概要 |
肝移植において、移植後にgraftである肝が機能しない場合、早期に再移植する以外に救命処置はないとされている。ひうしたpnimary nonーfunctionは臨床肝移植が約10%にも見られる。しかしながら、術後のgraftのviabilityを的確に判定する方法は末だ確立されておらず、診断が遅れ移植成績を不良にしているのが現況である。そこでこのprimary nonーfunctionの早期診断法、予防対策、治寮法について検討することを目的に研究を行い、以下の結果を得た。 <1肝移植におけるPimary nonーfunctionの早期診断法>___ー 犬同所性同種肝移植を実験モデルとし、pnimary nonーfunctionは温阻血障害肝を移植することで作成した。肝代謝機能を指標として、血流再開後の変動につき検討した。その結果動脈中ケント体比、Pyruvate/Lactate比、総遊離血漿アミノ酸、アラニンの変動を観察におけることにより、肝移植するprimary nonーfunctionを、移植肝への血流再開3時間後には診断できるものと考えられた。 <2肝移植におけるpnimary nonーfunctionの予防対策>___ー Caイオンの細胞内流入がpnimary nonーfunctionの関与していると考え、Ca拮抗剤(塩酸ジルチアゼム)の予防効果について検討した。donorに対して、肝の温阻血障害前すなわち心停止前に70μg/kg静脈内投与し、recipientの血流再開時に10μg/kg/min門脈内に投与した場合、primary nonーfunctionの防止が可能であった。 <3肝移植におけるprimary nonーfunctionの治寮>___ー 肝代謝機能が低下する血流再開3時間目より、活性炭を用いた吸着潅流による肝補助を試みたが、逆に循環動態が不安定となり、primary nonーfunction診断後に行った活性炭による肝補助では治寮効果を認めなかった。
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