研究課題/領域番号 |
63570656
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
仁田 新一 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助教授 (90101138)
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研究分担者 |
関野 美仁 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (30206635)
鈴木 康之 東北大学, 医学部, 助教授 (50004924)
毛利 平 東北大学, 医学部, 教授 (60108503)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1989年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1988年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 心移植 / 補助人工心臓 / 完全人工心臓 / ブリッジ使用 / 腎交感神経活動 / 人工心臓の自動制御システム / 人 工心臓の自動制御システム |
研究概要 |
1)心臓移植を前提とした補助人工心臓(VAD)のブリッジ使用に対する自動制御システムを用いて拡張期に駆動するcounter pulsation駆動(CP)と収縮期に駆動するcoーpulsation駆動(CO-P)の際の腎交感神経活動を計測するシステムの確立を行なった。実験動物に関しては成山羊を使用したが、腎交感神経は発達が悪く神経情報をとれる神経は5例とも確認されなかった。雑種成犬では腎動脈に並走する交感神経が容易に得られた。交感神経情報を得るための電極は、白金タングステンなど種々の電極を比較したが、ステンレス製電極が最も良い情報が得られた。CP駆動はCOP駆動に比して交感神経の活動は緩和され、腎不全の駆動に有利であると判明した。 2)雑種成犬を用いた両心バイパスを東北大型VADで行い、生体心の人為細動下での腎交感神経活動を記録した。腎血流量が充分に得られると考えられた駆動条件下では低流量時に比べて交感神経活動は充分に抑制されていた。したがって腎機能を保持するかまたは不全腎の機能の回復をはかるための人工心臓の駆動条件は交感神経活動の抑制現象が大きな目安となり得ることがわかった。 3)TAH群とVAD群のブリッジ使用に対しての制御システムはその評価システムを含めほぼ完成している。安定した心拍出量の確保と制御の容易さに関してはTAHが有利である。完全埋込み型TAHの場合は心移植とほぼ同程度の時間とriskがあるが、VAD単独の場合は外科的侵襲が少なく体外循環を使用しなくても済む場合があり、ポンプが一ケで済むなどの有利な点が多いものと判断された。
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