研究課題/領域番号 |
63570664
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
小林 茂昭 信州大学, 脳神経外科, 教授 (50020772)
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研究分担者 |
大東 陽治 信州大学, 脳神経外科, 助手 (10160615)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1988年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 脳血管支配神経 / 自律神経 / 脳血流の神経因性調節 / クモ膜下出血 / 脳血管萎縮 |
研究概要 |
今年度の研究計画として、形態学的にまずサルを用い、脊髄を潅流する血管に分布する自律神経の有無を調べた。その結果、脊髄動脈および根動脈には脳血管と同様に、vaseactive intestinal polypoptideをはじめとする各種ペプタイドを含有する自律神経が密に存在することを免疫組織学的に証明することができ報告した(Hegde et al.)。 次にラットを用いたクモ膜下出血モデルによる検討では、クモ膜下出血下においては各種脳血管支配神経は変性し、機能不全に陥る可能性が高いことを観察しえた。今年度は各種神経のうちチロジン水酸化酵素を含む自律神経系につき報告した(Hara et al.)。 以上の結果をもふまえて脳血管および脊髄血管支配神経の存在意義について特にクモ膜下出血との関連において検討を加えた(原他)。 脳血管支配神経の存在意義を更に究明するためには、生理的作用を明確にする必要がある。我々は脳血管支配神経のうち副交感神経の起源のひとつが翼口蓋神経節であることを既に証明しているが、翼口蓋神経節の電気刺激により脳血流、脳組織内炭酸ガス分圧、酸素ガス分圧等の生理値がいかに変化するか現在検討を継続中である。
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