研究課題/領域番号 |
63570683
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
宮城 航一 琉球大学, 医学部, 助教授 (60102274)
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研究分担者 |
中田 宗朝 琉球大学, 医学部, 講師 (40145529)
堀川 恭偉 琉球大学, 医学部, 助手 (50181532)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1990年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1989年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | ForelーH野 / 新皮質 / 脳幹網様体 / てんかん性興奮 / HRP / 誘発電位 / Forel-H野 / 運動野 / 前S状回 / 錐体外路 / 視床網様核 / ラット / 細胞構築 / 細胞密度 |
研究概要 |
(目的) ForelーH野は上位痙攣中枢からの下向性インパルスの伝導路であること、他方、脳幹賦活系と密接な関係を持ち新皮質の発作性興奮に対して促進機能を有することが陣内、六川によって報告されている。FFHは解剖学的には神経線維束が主体をなし、神経細胞(subthalamic reticular nucleus)も少数存在する。我々はこのFFH細胞に投射する神経細胞を皮質・皮質下核・小脳・脳幹部にわたって解剖学的に調べる一方、電気生理学的に確認した。 (方法) 1.逆行性軸索輸送法(HRP法) 成熟ネコ7匹のFFHにHRPを定位的・電気泳動的に注入し、全例 Mesulam(´82)によるテトラメチルベンチジン法を行い逆行性に標識される細胞の局在を調べた。 2.電気生理学的アプロ-チ 生熟ネコ16匹の前S状回、ForelーH野、中脳網様体、吻側橋網様核、Nucl. reticularis gigantcellularisに刺入し、刺激および記録を行った。 (結果および結論) 1.ForelーH野細胞は新皮質および脳幹網様体から投射を受ける。 2.新皮質からの投射は同側の前・後S状回第V層で、十字溝の中点部分に多い。 3.中脳網様体からの投射は同側のみであるが、 4.橋および延髄網様体からの投射は両側性である。 5.てんかん性興奮に重要な役割を有するとして説明されている脳幹網様体のefferent pathwaysへのForelーH野の介在が示唆される。
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