研究課題/領域番号 |
63570706
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
大井 淑雄 自治医科大学, 医学部, 教授 (50048972)
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研究分担者 |
三田 冨士雄 自治医科大学, 医学部, 助手 (40190673)
太田 秀樹 自治医科大学, 医学部, 助手
鈴木 愉 自治医科大学, 医学部, 講師 (80196815)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 腰部脊柱管狭窄症 / 間歇性跛行 / 脊髄鏡 |
研究概要 |
昭和63年度に行った研究実績は、(1)実験動物(成犬を使用)における腰部脊柱管における硬膜外腔圧変化時の脊髄馬尾神経血行動態の変化の観察、および(2)腰部脊柱管狭窄症の診断により間歇性跛行を有する患者における馬尾神経伴走血管循環動態の変化の観察記録の2者についてである。 はじめに、イヌにおける腰部脊柱管内硬膜外腔の内圧の測定に関しては、気管内挿管による全身麻酔および呼吸管理条件下に測定・記録を行った。平常時の馬尾神経伴走血管の血流循環のVTR記録・スライド写真撮影後に同条件下に観察部位より頭側に留置した加圧カテーテルを用いて圧迫負荷を加え、循環動態の変化を観察・記録した。加圧負荷により血管径は拡張し、血流は停滞あるいは逆流うっ滞を認め、静脈環流不全を呈した。硬膜外静脈叢の血流うっ滞と同様の状態であり、この状態が間歇性跛行の発現に関与することが間接的に示唆された所見であった。一連の操作は椎弓切除手術を加えて施行された。 第2に臨床において、簡易トレッドシルを用いた歩行負荷時の馬尾神経血流動態の変化を観察・記録した。症状の発現に先んじて、馬尾神経伴走血管径は拡張し、血球のうっ滞を呈する所見が連続写真により証明され、拡大率は44%であった。 両者は硬膜外内腔圧の関与を容易に想定しうる事実であり、今後さらに圧の絶対値の測定および電気生理学的検討も行っていく予定である。
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