研究課題/領域番号 |
63570713
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
阿部 宗昭 大阪医科大学, 医学部, 助教授 (70084994)
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研究分担者 |
土居 宗算 大阪医科大学, 医学部, 助手 (70197995)
木下 光雄 大阪医科大学, 医学部, 講師 (90169912)
土肥 恒夫 大阪医科大学, 医学部, 助手 (70188853)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1990年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1989年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1988年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 落射型顕微蛍光測光法 / 軸索再生 / RNA / 脊髄後根神経節 |
研究概要 |
切断された末梢神経を縫合し、より良い結果を獲得するためには、良好な軸索再生を促すための諸条件につき検討する必要がある。今回われわれは神経細胞体の活性に注目し、蛋白合成時に増加するRibonucleicAcid(以下RNAと略す)を指標として細胞体の活性を推定しようと試みた。 われわれは落射型顕微蛍光測光法を応用し、神経細胞内RNA量を測定する方法を考案した。さらに同法を用い、末梢神経切断後の神経細胞内RNAの経時的変化を測定した。また、断端神経腫を切除し神経細胞体のRNA量を測定することにより、神経縫合時に行われている断端神経腫切除の意義についても検討を加えた。 【結果】 1)われわれ考案した方法を用いる場合、切片の厚さを6μmにすれば、より精度の高い比較定量が可能であることがわかった。 2)モルモットの脊髄後根神経節細胞内RNA量及び神経細胞断面積は坐骨神経切断後徐々に増加し、1週後に最高値に達し、その後徐々に無処置モルモットと同じ値にまで減少した。 3)神経縫合時に行われる神経腫の切除は、中枢での神経細胞体におけるRNA量を増加させることが判明し、その増加の様式も末梢神経切断後の変化と同じであった。 4)神経腫の切除時期を変化させても初回の神経切断による最高値以上のRNA量の増加はわれわれが行った実験の範囲では認めなかった。
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