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吸入麻酔薬の末梢動静脈短絡への影響

研究課題

研究課題/領域番号 63570733
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 麻酔学
研究機関川崎医科大学

研究代表者

高折 益彦  川崎医科大学, 麻酔科学教室, 教授 (30068978)

研究分担者 小笠原 康夫  川崎医科大学, 医用工学教室, 講師 (10152365)
福井 明  川崎医科大学, 麻酔科学教室, 助手 (50189924)
矢野 博文  川崎医科大学, 麻酔科学教室, 助手 (80174564)
大隅 昭幸  川崎医科大学, 麻酔科学教室, 講師 (90140532)
藤田 喜久  川崎医科大学, 麻酔科学教室, 助教授 (10144263)
研究期間 (年度) 1988 – 1989
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード末梢動静脈シャント / 吸入麻酔薬 / 栄養血管 / 臓器血流量 / 贅沢灌流 / エンフルレン / イソフルレン
研究概要

直径9μのmicrosphereを左心房内に注入し、それが血流によって生体内各臓器に分布、捕捉されることによって各臓器の毛細血管血流量を測定した。吸入麻酔薬エンフルレンの吸入濃度を0.75、1.5MACと上昇させることによって一般に臓器血流量は低下し、甲状腺、左・右心室壁、肝、脾、膵、腎、副腎、小腸で著明であった。しかしイソフルレンの同一MAC吸入時には肝、脾、膵、小腸で有意の低下を示したが、一般に臓器毛細管血流量の低下は少なく、脳ではむしろ上昇した。この変化は吸入ガス濃度上昇に伴う心係数の低下度に比例していた。すなわちエンフルレン麻酔では0.75、1.5MACになるに従い、心係数は3.9から2.7、2.2l/min・m^2と、イソフルレンでは3.4から3.2、2.6l/min・m^2と変化した。そして同時に測定した左心房圧、動脈血圧の変化からエンフルレンでは心筋収縮力の低下が、イソフルレンでは末梢血管拡張が麻酔中著明になることがみとめられた。
一方、実測可能であった脳、腎、門脈灌流臓器、骨格筋(大腿筋群)における動静脈シャント量はエンフルレン麻酔下で脳、腎、門脈灌流臓器において減少(腎においては著明)、骨格筋で不変、全身平均としても不変であった。しかしイソフルレン麻酔においては腎、門脈灌流臓器において不変、脳、骨格筋、そして全身平均としても増加傾向を示した。
以上の結果からイソフルレンはエンフルレンに比して同一MACの麻酔下で全身的によく循環機能を維持するが、それがそのまま直接臓器への栄養血流増加とならず、いわゆる贅沢灌流(luxury perfusion)に終わることを示した。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 矢野博文: 脈管学. 29. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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