研究分担者 |
秋野 裕信 福井医科大学, 医学部, 助手 (90159335)
岡田 謙一郎 福井医科大学, 医学部, 教授 (60026838)
三輪 吉司 福井医科大学, 医学部, 助手 (10209968)
岡野 学 福井医科大学, 医学部, 助手 (50169132)
中村 直博 福井医科大学, 医学部, 助手 (90189051)
清水 保夫 福井医科大学, 医学部, 助教授 (90108093)
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研究概要 |
1、前立腺肥大症組織を免疫源として作製した4種類のモノクロナル抗体,4D_2(前立腺導管上皮に反応),10D_3(前立腺上皮と分泌物に反応),6D_2(前立腺上皮と反応),4A_2(前立腺を含む外分泌腺上皮と反応)の前立腺癌に対する反応性について検討した。これは平成1年度から継続の検討であるが,4種類とも癌において反応はほぼ消失もしくは完全に消失しておりホルモン抵抗性前立腺癌との関連性について明らかな結論は得られなかった。 2、1の検討を行なっている際に前立腺間質細胞(平滑筋細胞)と反応するPLCー1,11を得た。PLCー1抗原は平滑筋細胞関連抗原,PICー11抗原は弾性腺維関連抗原であり,PICー1抗原は新しい細胞接着因子である可能性が示唆された。これらのモノクロナル抗体を用いて尿路上皮腫瘍における腫瘍血管周細胞の形質変化を明らかとした。この結果の一部は本年度の癌治療学会総会で報告した。 3、中分化前立腺癌(手術摘出組織)から得た新鮮な癌細胞を免疫源としてモノクロナル抗体の作製を行ない,現在,他の中分化癌の新鮮凍結切片との反応性によりスクリ-ニングを施行している。 4、癌化に伴う糖鎖構造の変化に着目しレクチン染色を前立腺癌,肥大症に施行した。PNA,UEAー1は癌での染色性が高く,この方面から新しい癌抗原を検討する可能性が示唆された。
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