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ヒト胎盤絨毛細胞表面の糖蛋白

研究課題

研究課題/領域番号 63570770
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関東京大学

研究代表者

川越 厚  東京大学, 医学部(分), 講師 (70126035)

研究分担者 藪田 光紀 (薮田 光紀)  東京大学, 医学部(分), 文部教官助手 (30143499)
研究期間 (年度) 1988 – 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
1989年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード胎盤 / 絨毛細胞 / EGF-リセプタ- / 免疫組織化学 / 免疫電顕 / Epidermal growth factorーreceptor
研究概要

ヒト胎盤絨毛細胞膜表面には多量の糖蛋白が存在し,生物学的に重要な役割を果たしていることが知られている。本研究ではその中で特にEGF-R(Epidermal Growth Factor-Receptor)に着目し,各妊娠週期の正常胎盤表面に存在するEGF-Rを免疫組織化学的手法を用いて観察し,その生物学的役割を検討した。従来の報告では,妊娠週数の経過に伴ってEGF-Rの発現量は少なくなり,またラングハンス細胞膜表面にはEGF-Rは局在せず,むしろST(syncytiotrophoblast)の細胞質内に存在する,ということであったが,我々の得られた結果はこれと全く異なるものであった。すなわちEGF-Rは全妊娠週数を通じてほぼ均等に,絨毛細胞(ST,CTともに)表面にのみ存在する結果が得られ,特に免疫電顕法ではCT表面にも多量のEGF-Rの局在することが明瞭に観察された。EGFの考えられる生物学的役割には(1)胎盤の増殖を促す(2)胎盤を構成する細胞(CT,ST)の細胞分化を促す(3)各種のホルモン分布等の機能を促すことの3つのものがあるが,EGF-RがSTのみならずCTの細胞膜表面に存在する事実は,胎盤においてEGFは前述の(1)〜(3)の機能を全て果たしている可能性が示唆された。絨毛細胞の各種異常状態(流産,過期妊娠,胞状奇胎等)におけるEGF-Rの局在形態,及びEGF-Rの量的変化については現在検討中であり,今後新知見が得られるものと思われる。

報告書

(2件)
  • 1989 実績報告書
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] KAWAGOE,K.,AKIYAMA,J.,KAWAMOTO,Y.,MORISHITA,Y.AND MORI,S.: "IMMUNOHISTOCHEMICAL DEMONSTRATION OF EPIDERMAL GROWTH FACTOR(EGF)-RECEPTORS IN NORMAL HUMAN PLACENTAL VILLI" PLACENTA印刷中.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Junko,Akiyama.;Koh,kawagoe;Shigeo,Mori: Placenta.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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