研究課題/領域番号 |
63570771
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
堤 治 東京大学, 医学部・附属病院・産婦人科, 助手 (60134574)
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研究分担者 |
綾部 琢哉 東京大学, 医学部附属病院産婦人科, 助手 (50184247)
矢野 哲 東京大学, 医学部附属病院産婦人科, 助手 (50182390)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1990年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1988年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 細胞増殖因子 / epiclermal growth tactor / 配偶子 / 卵子 / 胎児発育 / 初期胚 / 精子 / epidermal growth factor / EGF / Epidermal growth factor(EGF) / 卵 / 子宮 / 流産 |
研究概要 |
哺乳類の生殖系列維持機構において細胞増殖因子とくにepidermal growth factor(EGF)が種々の役割を果していることを明らかにした。 I.妊娠・胎児発育とEGF (1)ヒトEGFのradioimmunoassayにより血中のEGF濃度が妊娠中に増加すること、ヒト〓帯血中にもEGFが存在するが母体血中より低値であること、*帯血中EGF濃度と児体重に相関があることから、妊娠・胎児発育にEGFが関与することを示した。新生児血中EGF濃度は胎児血中より高く、母乳よりの移行が考えられた。 (2)マウス顎下腺中には高濃度のEGFが存在し、その切除により血中EGF濃度が低下することを発現し、妊娠マウスにおいて顎下腺切除でEGF欠乏動物モデルが現出されることを明らかにした。これにより胎仔発育遅延・子宮内胎仔死亡が認められ、EGFが胎仔発育に必要なことが明らかになった。 II.配偶子の成熟とEGF (1)ヒト精液中には高濃度(血中の10倍)のEGFが存在し、それが精子運動率と相関することからEGFが精子機能に関係することが示唆された。 (2)雄マウスに顎下腺切除を加えると一定期間後精子数の減少をきたし、EGF投与で回復した。これよりEGFは精子産生化必要であると考えられた。 (3)ヒト卵胞液中にEGFが存在し、この濃度と卵の成熟度が相関することを明らかにし、EGFが卵成熟に必要なことを示した。 (4)マウス卵の培養実験で、EGFが卵の核成熟や細胞質成熟を制御することを明らかにし、EGFの卵成熟における作用を解明した。 III.初期胚の発育とEGF 着床前初期胚にEGFリセプタ-を証明し、EGF作用を解析した。
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