研究課題/領域番号 |
63570780
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
片山 和明 神戸大学, 医学部, 助手 (70112084)
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研究分担者 |
望月 眞人 神戸大学, 医学部, 教授 (80030922)
西村 隆一郎 神大, 医学部附属病院, 助手 (00127383)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1989年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1988年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | LH / hCG receptor / cross linker / hormone-receptor complex / α-subunit / β-subunit / progesterone / anti-progesterone / antiーprogesterone / LH@hCG receptor / Western blot法 / 卵巣LH / hCGレセプターの構造 / affinity label / hCG糖鎖 |
研究概要 |
ラット黄体細胞のLH/hCG receptorの構造を性格の異なるcross linkerとα subunitあるいはβ subunitを^<125>Iで標識したhCGにより解析した。今回用いたcross linkerはSESとABGで、前者はhormone receptor complexを外表から、後者は内部からcross linkさせうる性格をもっている。ラット黄体細胞を標識したhCGとincubateの後、cross link、SDSでの可溶化、DTT還元の段階を経てSDS-PAGEに供し、autoraidiographyを行なった。α subunit標識hCGを用いた場合、ABGではA(分子量136kDa)、B(105k)、C(78k)、D(72k)の4個のcomplexが、SESではA(136k)、B(105k)、C(78k)の3個のcomplexが形成された。一方、β subunitを標識したhCGを用いた場合、ABGではA(136k)、B(116k)、C(90k)、D(72k)の4個のcomplexが、SESでは明瞭なA(136k)と弱いD(72k)が形成されたのみであった。これらのcomplexの分子量、cross linkerの性質より、LH/hCG receptorは複数の結合蛋白から構成されること、hormone-receptorの結合様式はβ subunitがα subunitに内包される形をとることが示唆された。 また、ラット黄体細胞のLH/hCG receptorは大量のprogesterone(P)あるいはanti-progesterone(RU)の存在下でも結合蛋白などの構造上の変化は示さなかったが、P存在下では数、親和性の両面において低下するという機能的な変化が認められた。 さらに、asialo hCG(ashCG)、deglycosylated hCG(dghCG)、normal hCG(hCG)ではhCG、ashCGでは描出されない48kDaのバンドが観察された。これをcross linkをはずしての二次元電気泳動ではdghCGのα、β両面subunitを含む物質であり、adenyl cyclase活性の違いに由来する蛋白と考えられ、receptor構造との関連において今後検討していく必要があると考えられた。
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