研究課題/領域番号 |
63570832
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
三嶋 弘 広島大学, 医学部, 助教授 (20034100)
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研究分担者 |
島田 茂明 広島大学, 医学部附属病院, 助手 (30196480)
中野 賢輔 広島大学, 医学部附属病院, 助手 (30164247)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1989年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | グリセオ-ル酸 / CAMP分解酵素阻害剤 / 眼圧 / cyclic AMP / 形態学的変化 / 房水質循環動態 / 眼内移行 / メラニン色素 / cAMP分解酵素阻害剤 / 房水循環動態 / CAMP-poshodi esterase阻害剤 / 眼圧下降 / griseolic acid / 緑内障 |
研究概要 |
1.眼圧、血圧動態の研究(1)眼清の動態 GA処理眼と対処眼の間に生じた最大眼清差は0.5%エステルGAでは1.2mmHg、1%GAエステルでは2.0mmHg、2%GAエステルでは3.8mmHgと用量依存性の反応があった。(2)血圧の動態 2%GA100μ1結膜下注射は血圧、心拍数に何等影響を及ぼさなかった。 2.毛様体上皮細胞のcAM動態の研究 GAの添加によって家兎虹毛様体組織中のcAMP濃度は著明に上昇した。100μ1GAエステル添加では同量のIBMX添加時は比べ4倍以上のcAMP濃度が得られた。 3.形態学的研究 光顕レベルでも、電顕レベルでも、GAエステル点眼後、いずれの時点でも毛様体上皮細胞、角膜、網膜には変化を見出せなかった。 4.眼房水動態の研究 フルオロフォトメトリ-角膜法で求めた房水産生量は、GA処理眼では2.63±0.27μ1/min、対象眼では3.35±0.27μ1/minとGA処理眼で有意に減少していた(p<0.05)。房水流率、ぶどう膜強膜流出量に、にはGAエステルを点眼しても影響がなかった。 5.GAの眼内移行の検討 トリチウムでラベルした、2%GAエステルを点眼すると、点眼1時間後の時点で総点眼量の12.367%が結膜に、0.065%が角膜に、0.010%が前房水に、0.017%が虹彩に、また、0.010%が毛様体に検出された。 6.GAのメラニン色素との結合実 チモロ-ルとGAエステルの合成メラニン色素との結合量を測定した。チモロ-ルはメラニン色素に濃度依存的に結合した。しかし、GAエステルはメラニン色素と結合しなかった。
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