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骨芽細胞の3次元マトリックス培養による骨形成

研究課題

研究課題/領域番号 63570864
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関北海道大学

研究代表者

水野 守道  北海道大学, 歯学部, 助手 (10125354)

研究分担者 久保木 芳徳  北海道大学, 歯学部, 教授 (00014001)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1988年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード骨芽細胞 / コラーゲンゲル / 3次元培養 / β-グリセロリン酸 / アルカリフォスファターゼ
研究概要

細胞の機能発現には、細胞周囲の環境、すなわち細胞間マトリックスが大きな影響を与えている。特に骨芽細胞は石灰化を起こす時、豊富なコラーゲン基質の存在が不可欠である。骨芽細胞の主要合成タンパク質はコラーゲンであり、コラーゲン基質に細胞が取り囲まれた時石灰化が始まることから、細胞をコラーゲンマトリックス中で培養することが、細胞にとって快適な環境を与えると期待された。まず骨芽細胞をコラーゲンゲル上で培養すると、ゲル上では細胞は分裂、増殖し、多層化すると同時に一部細胞はゲル内へ侵入していった。ゲル内へ侵入した細胞はコラーゲン線維と同じ配向を示し、電子顕微鏡で観察するとコラーゲンマトリックス内にはハイドロキシアパタイトの針状結晶が認められ、初期石灰化像を示していた。次に骨芽細胞を3次元的に配列することを目的とし、ゲル内での培養を試みた。ゲル内での細胞は分裂、増殖を繰り返したが、細胞の形態は線維芽細胞様であった。ゲル内での細胞はコラーゲン線維と平行して配列しており、細胞間にはハイドロキシアパタイトの沈着がみられ、それはβ-グリセロリン酸の添加により著明に増加した。それは骨組織と類似した構造を示したので、次いで骨から抽出したマトリックスタンパク質をコラーゲンゲルに加え培養を行なった。骨マトリックスタンパク質として、牛骨より4Mグアニジン塩酸塩で抽出される画分を用いた。その結果骨芽細胞の指標と考えられているアルカリフォスファターゼ活性が著明に増加した。このことは骨芽細胞の分化が促進されたことを示している。以上から骨芽細胞をコラーゲンゲル内で3次元的に配列すると、骨と類似した組織が形成され、骨抽出画分を含むコラーゲンゲル内では骨芽細胞の分化が促進されることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Mizuno,Morimichi et al: J、Dent、Res. 67. 234 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Mizuno,Morimichi et al: JPN、J、Oral Biol. 30. (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Kuboki,Yoshinori et al: Calcif、Tissue Int. (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 久保木芳徳 他: 歯科ジャーナル. 28. 132-140 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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