研究課題/領域番号 |
63570874
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
福富 茂 (1989-1990) 徳島大学, 歯学部, 助手 (60199247)
野坂 篤子 (1988) 徳島大学, 歯学部, 助手 (20198584)
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研究分担者 |
前田 直樹 徳島大学, 歯学部附属病院, 助手 (10219272)
上村 修三郎 徳島大学, 歯学部, 教授 (20028799)
佐藤 郁雄 徳島大学, 歯学部, 助手 (90196212)
増山 博之 徳島大学, 歯学部附属病院, 助手 (70173763)
福富 茂 徳島大学, 歯学部附属病院, 助手 (60199247)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1990年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1989年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1988年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | プロトンNMR / 人耳下腺唾液 / 人顎下腺唾液 / 反転回復法 / 二次元NMR / 耳下腺唾液 / 顎下腺唾液 / 唾液 / 全唾液 |
研究概要 |
これまでに、(1)耳下腺唾液がNMRの測定検体として最も適していること(2)耳下腺唾液のプロトンNMRスペクトル強度は、唾液中のタンパク質濃度の日内変動と相関して変化すること(3)口腔内疾患患者の耳下腺唾液と顎下腺唾液のプロトンNMRスペクトルは正常者のスペクトルと明らかに異なっていることを明らかにした。そこで今回は、耳下腺唾液のプロトンNMRスペクトルの高磁場領域について、反転回復法、二次元NMR(COSY,HOHAHA)を測定することにより各シグナルの同定をおこなった。 まず、反転回復法では縦緩和速度の違いにより高分子と低分子を区別した。即ち、一般に緩和速度の遅いものほど高分子であることを利用して解析した。 二次元NMRでは、一次元NMRのスペクトルで信号が重なりあって分離できなかったスペクトルを感度良く分離できた。 このように、縦緩和時間、化学シフト、カップリング定数、二次元NMRスペクトルによるスピンの結合様式等から、いくつかのペプチドのアミノ酸残基、酢酸塩、乳酸塩等の信号を帰属することができた。更に、ある特定の唾液腺災患者では、アルコ-ルのピ-クが観測されたり、また、Lys εーCH2に相当するシグナルの消失をみた。これらのシグナル動態が疾患に特異的なものかどうかは、更に解析する必要がある。
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