研究課題/領域番号 |
63570896
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
角田 正健 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (80101434)
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研究分担者 |
森山 貴史 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (50166451)
大串 勉 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (30147227)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1989年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1988年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 口臭 / 歯周炎 / 歯肉縁下細菌叢 / 揮発性硫化物 / ガスクロマトグラフ / 暗視野顕微鏡 / 細菌 / 含硫アミノ酸 |
研究概要 |
1.歯周炎患者の歯周ポケット内細菌と口臭との関連について (1)暗視野顕微鏡による歯齦縁下細菌叢の検索の結果、歯齦縁下細菌叢中に占める各形状菌の割合において、口臭群では非口臭群と比較して、spirochetes及びmotile rodsが有意に(p〈0.01)高い割合で存在することが示された。総菌数で比較すると、両群間には明らかな統計学的有意差(p〈0.01)が存在し、口臭群がより大きい値を示していた。 (2)歯齦縁下細菌叢における各形状菌の占める割合と呼気中揮発性硫化物定量値との相関について分析した結果、呼気中methyl mercaptan(CH_3SH)はspirochetes及びmotile rodsと強い正の相関を認め、両形状菌が歯齦縁下細菌叢中で占める割合が増加するにともなって口臭の程度が強くなる傾向にあった。 (3)歯齦縁下細菌叢における総菌数と呼気中CH_3SHとの間の関係について分析した結果強い正の相関が存在し、総菌数の増加とともに口臭の強さが増大する傾向が示された。 以上から、口臭発生過程において歯齦縁下細菌がなんらかの関係を有していることが確認された。また特に、motile rods及びspirochetesと揮発性硫化物との間に強い相関が認められ、両形状菌が口臭発生機構に関与していることが示唆された。 2.悪臭物質産生過程における含硫アミノ酸の推移について 液体クロマトグラフィ-を用いて検索した悪臭物質産生過程におけるアミノ酸の推移については、残念ながら本研究期間である平成2年3月現在、報告できる成果は得られませんでした。
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